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ある蒸し暑い夜、家に帰ってくると外の壁にサササと走り去る、ちっちゃな影がありました。スパイダーマンのごとく垂直に貼り付くこやつは、ニホンヤモリ。田んぼの両生類"イモリ"とよく混同されますが、こちらは乾いたところに棲む、爬虫類なんです。見ためは思いっきりトカゲ、ギョロっとした目つきが女子は苦手なようですが、よくみるとけっこうかわい・・・いと思うんだけどなあ。ほら、このモミジみたいな手とか、ネコみたいな瞳とか。
気味悪がられがちだけど、実は民家の灯りに群がる虫を食べてくれる、とってもいいやつなんです。だから、家を守ってくれるという意味で"守宮(やもり)"。昔から人々の生活に密着してきたことが、名前からも伺い知れますね。
 
昔はよく見られた彼らも最近はめっきり数が減り、23区内では絶滅危惧種に指定されたとのニュースも。緑も多く閑静な二子玉川、ここらへんにはまだまだこんなのがいるんですね。今年はこれが初めてだったので、なんだかうれしくなってしまいました。