とある晴れた、日曜の午後。穏やかな陽気のせいなのか、道行く人の表情もいつもよりはにかんで。今日は高島屋の裏手をぶらりお散歩、するとさわさわと語りかけるような風の音?
頭上には、風に揺れる柳の木。東京でも下町方面では目にするけれど、世田谷にしては珍しい光景です。
でも見わたせば、柳の木はここにもそこにもあそこにも。足元は石畳、風情ある木目調の街並み、連なる幾多の提灯たち。いつの間にかやってきてしまった小京都、さっきまでの煌びやかな表通りの空気はどこへやら。ここは、世田谷の二子玉川だったはず。ちょっと裏手に入っただけなのにこの変わりよう、どこか別の世界へ迷い込んでしまったのでしょうか。
あれれ、でも向こうからやってくるのは高島屋の紙袋を提げた女性たち。やっぱり、ここはいつもの二子玉川のようです。ならばこの街並みの変わりようは、いったいどういうことなのでしょう?
? 続く