夜道を歩いていたら
マンションの入り口付近の暗がりで
猫を発見した。
印の所に見える、ソイツ。

「いい写真撮れるかな」と思って
近寄ってみた。
そしたらソイツも私に
近寄ってきた。

「警戒しているのかな」と思って
そ~っとのぞいてみた。
そしたらソイツも木陰から
そ~っとのぞいてきた。

このまま2分見つめ合う
私とソイツ。

私は体勢がちょっときつくなったので
移動した。
そしたら、ソイツも私の歩調に合わせ
移動してきた。

私に好意を持っているのかと
少し喜び、また見つめ合う。
そのまま3分。
このふてぶてしい顔も
何だか可愛らしく
見えてきた。

言葉を交わさなくとも
意思の疎通みたいなものを
感じる。
これはもう『百年の恋』かもしれない。
愛は言葉の壁だけではなく
生物種を超えるのかもしれない。
興奮気味にシャッターを押す私。
ひたすら身を乗り出して
見つめてくるソイツ。

「おぉ、わかめちゃん、わかめちゃん。どうしてあなたは人間なの?
その生物種をお捨てになっててくれたなら
私も生物種を捨てるのに・・・」なんて
言われているのかという
無理矢理な妄想が沸いてきた。
しかし次の瞬間、私はソイツに
猫パンチを食らった。
私の『百年の恋』は
一瞬にして
醒めた。
私のデジカメのボディーには
ソイツによって
ひっかき傷ができた。
そして私の心にも
ソイツによって
ひっかき傷ができた。

<猫パンチを食らった瞬間の写真>
撮影/渋谷区
マンションの入り口付近の暗がりで
猫を発見した。
印の所に見える、ソイツ。

「いい写真撮れるかな」と思って
近寄ってみた。
そしたらソイツも私に
近寄ってきた。

「警戒しているのかな」と思って
そ~っとのぞいてみた。
そしたらソイツも木陰から
そ~っとのぞいてきた。

このまま2分見つめ合う
私とソイツ。

私は体勢がちょっときつくなったので
移動した。
そしたら、ソイツも私の歩調に合わせ
移動してきた。

私に好意を持っているのかと
少し喜び、また見つめ合う。
そのまま3分。
このふてぶてしい顔も
何だか可愛らしく
見えてきた。

言葉を交わさなくとも
意思の疎通みたいなものを
感じる。
これはもう『百年の恋』かもしれない。
愛は言葉の壁だけではなく
生物種を超えるのかもしれない。
興奮気味にシャッターを押す私。
ひたすら身を乗り出して
見つめてくるソイツ。

「おぉ、わかめちゃん、わかめちゃん。どうしてあなたは人間なの?
その生物種をお捨てになっててくれたなら
私も生物種を捨てるのに・・・」なんて
言われているのかという
無理矢理な妄想が沸いてきた。
しかし次の瞬間、私はソイツに
猫パンチを食らった。
私の『百年の恋』は
一瞬にして
醒めた。
私のデジカメのボディーには
ソイツによって
ひっかき傷ができた。
そして私の心にも
ソイツによって
ひっかき傷ができた。

<猫パンチを食らった瞬間の写真>
撮影/渋谷区
いやなんというか…彼、狩る気マンマンですね♪3枚目あたりから。
うちの近所の「彼女」とは一方的に挨拶を投げかけるだけの関係に止めています。
「あの親父うざいんだけど」とか思われていることでしょう。