蒸し暑い昼下がり、杉林が目に留まり、暖簾をくぐる。

杉林とは杉の葉でできたボンボン。

造り酒屋では毎年新酒ができると新しい杉の葉で作り替える。

閑話休題。

本日の「もんど、セレクション」は八丁堀に残された最後の清流【四万十】(八丁堀2?15?10)だ。

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心なしか涼しいのは、かつて四万十川に行った記憶がそうさせるのかもしれない。

ところで、八丁堀のお昼の楽しみは、ランチメニューもそこそこに、そのお店の夜の部に思いを馳せること。

この【四万十】も短冊を見ているだけでそそられる。

「土佐うるめ」

「土佐ちくわ」

「あおさ海苔の酢の物」

など土佐モード全開だ。

中に気になる酒肴がある。

「沖にろぎ」

聞けば平たい小魚で酒のあてにはもってこい、らしい。

「酔鯨」や「船中八策」もいいが、ここは四万十の清流ではぐくまれた「藤娘」を合わせるのが正統派。

などと気分的には居酒屋モードだ。

さて、今宵ハナキン、ヘビーな飲みがあるからとランチは「麦とろご飯」をチョイス。

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メインのとろろに「土佐のかえり(ジャコ)」が添えられる。

あおさの味噌汁もまたやさしくも六腑に沁みる。

さささぁーっと麦飯を流し込み、味噌汁をすする。

いっときの幸せがいまここにある。

意外に地方色豊かな八丁堀の飲食店たち。

これからおいおい紹介していきたい。