こんにちは、白米マルコです。
仕事帰りに友人と会うのに国分寺駅で待ち合わせをしていると色々と考えることがあります。
夜は学生が多いなー。
騒いでるあの子やあの人たちも、きっと明日からのことを悩んでいたりするんだろうな。
なんとなく遠回りしていこうかな、なんて思っているかもしれません。
近頃、仕事が全くうまくいかない。
自分で決めた道なのにね。
「・・・ああ、もう21時か。。帰ろ。」
気付けば、同僚はみんなとっくに帰っていた。
最近毎日会社に残っている。
仕事が、全く終わらないのだ。
こうなる事が多くなったのはいつからだろう。
「えぇと、2月、3月・・・」
思い返して指で数えてみる。
「なんだか・・ばかばかしいなぁ。」
帰りの電車に揺られる。
ドアに寄りかかり、窓から見える動く灯りと、時々映る自分の顔を見る。
「あ。マスカラ落ちてる。」
この後の事を考えていた。
ちょっとお腹が空いているから、家で何かを作るのもめんどくさいしどこかで食べていこうと思うんだけど、23時まで空いている駅ビルのレストラン街なんて行く気にならなかった。
さて、どうしよっかな。
改札を出ると、駅前は飲み会帰りのサラリーマンやら学生やらで賑わっていた。
「おっしゃ!!絶対俺、来年のフジロック出たる!!」
などと拳を掲げ、叫んでいるバンドマン達もいた。
あぁ、今日は金曜だったわね。
休日の前の夜はいつもこんな感じだ。
「・・そだ。散歩しよ。」
なんとなく、そうしようと思った。
誰もいない夜の公園を通り抜け、よく行く小さな古本屋を覘き、カフェやバーかなんかが並ぶ通りに出た。
かすかにだが音楽がきこえる。
「ジャズ喫茶か・・」
このジャズ喫茶の存在だけは知っていたが、一度も入ったことがなかった。
入り口近くの小さな窓から店内を覗いてみた。
カウンター席のみの小さな空間。
おじいさんが白いカップを丁寧に磨いていた。
なんだか漫画に出てきそうな光景だった。
なんとなくその光景に惹かれて店に入った。
すると、ふわっとコーヒーのいい香りがした。
「いらっしゃい。」
笑顔が、声が、とてつもなく優しい。
「・・コーヒーを、ください。」
おじいさんは笑顔で頷いた。
私は、なぜだか少し泣きそうになった。
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