今のうちに日本でしか食べられなさそうなのをいっとく?!

という友達の提案で、旬は過ぎたかもしれないけど、実は初めての 「どぜう専門店」 に行くことに。


浅草あたりでは有名で観光地化してるようなお店もあるけど、
ここは天然に拘っているし美味しいし混んでなくて良いよ、とオススメしてくれたのが ひら井 。

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吾妻橋をう○こビル(アサヒビール本社)の方に渡って少し歩き、観光客もほとんど居なくなった辺りで、
こんな暖簾が目に入る。


明治36年創業の老舗どじょう料理屋 と聞いていたけど、
店内はとっても清潔感たっぷり。

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カウンターも入口前に5席ほどあったけど、やっぱり座敷テーブルがメイン。
とはいえ8テーブルも無いくらいの比較的こぢんまりした感じ。

厨房には、ご主人と奥さんの2人しか見えないから、お客さんは2人で裁ける範囲内で、という感じ?!


生ビールはないので、瓶ビールで喉をうるおしながらメニューを見る。
どじょうの料理だけでなく、酒肴も少しあるんだな~。


メインを頼んで、それを待つ間に、つまみも注文。

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〆サバ に アサリのぬた 、どちらも純和風で下町らしい味わい。
こういうの、ホントに好きだなぁ。

それに、どぜう料理屋さんなのに、こんなおつまみに対しても、ちゃんと仕事している感じ。


日本酒は 玉の光 純米吟醸 onlyのよう。
もちろんお燗でお願い。一合徳利のたたずまいが、なんとも言えない年季を感じる。


さて。
友達と、日本酒の話をしていると、メイン一つ目が登場。

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どぜう鍋 、いわゆる 「まる」 と言われる、丸々一匹を使った鍋。
対して、内臓などを取ったどじょうを使う「ぬき鍋」もあるけど、自分は絶対 「まる」 派。


鍋に火をつけて、ちょっとしたら、ざるに入れられた大量の刻みネギをこの上にかける。
ネギがしんなりして、出汁が滲み込んで来たら食べごろ。


どじょうって、もっと泥臭いものかな~と思っていたけど、「まる」でも全然くさくない!!
それに、ふっくら厚い身で、“ぬめり”というかゼラチン質たっぷりな感じ、“ぷるんぷるん”してる~。

出汁が沁みたネギもゴボウも美味しくて、ちょっと薬味を振り掛ければ、これまた味わい深くなる。
は~、ホントに美味しい「どぜう」を食べた、という感じ。


そして、メイン2つ目は、やっぱり 柳川 。

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蓋を開けると、ほくほくの柳川が。
玉子が均一で味付けがうま~い。
そして出汁がたっぷり。

居酒屋なんかで柳川を食べたことあるけど、ちょっと玉子が固かったりぼそぼそしたり、という経験しかない。
こんな美味しいのもあるんだなぁ。


それにしても、飲むペースが早い我々。
一合徳利が、あ!! という間に空いてしまい、
「すいません、同じのもう一つ」を5回ほどくりかえしただろうか。

なんだか、仕舞いには、ご主人が「また?」という顔をしていないか心配になってきてしまう始末。


美味しいどぜうも満喫したことだし、ここは「飲むお店」ではないし・・・と早めに切り上げて、2軒目に行くことに。
その話は、またおいおい・・・。


とにもかくにも、美味しいどせうに大満足。
仲良くなれたアメリカ人のお友達が日本に来たときは、
こんなお店につれていってあげたいな~、とも思える「どせう料理店」でした。


[お店情報]
アクセス:浅草駅から徒歩7分 / 本所吾妻橋駅から徒歩3分
住所:東京都墨田区吾妻橋1?7?8
TEL:03-3622-7837
営業時間:11:30~14:00/17:00~21:30
定休日:日曜日

[飲めるお酒]
玉の光