こういうのを “虫の知らせ” と言うんだろうか。
ふと「未体験の塩鍋をそろそろ食べたいな~」と思って、友達にお誘いをかけてみると、なんと!
「6月で塩鍋は終了しちゃうから良いタイミングだね。」
とな!!!
まままじっすか!知らなかったよ~。
危うく、塩鍋を経験することなく7月を迎えるとこだった~~。
知らせてくれた虫さん、ありがとう(涙)!
そんなワケで、向かったのは 志ノ蔵 さん。
名古屋コーチンの鍋として、ひきずり鍋・どて鍋・塩鍋の3つを展開していたのだけど、
塩鍋だけを終了させるんだとか。
以前はひきずり鍋を食べたのだけど、他はまだ未体験。
なので、自分にとっては、最初で最後の貴重な 名古屋コーチン 塩鍋コース スタート!
まずは樽生ビールの風の谷を飲みながら、前菜3つ。
志ノ蔵さんでは、いつも必ず初めて食べるような野菜が出てくる。
今回は 赤水菜 。シソのような、ちょっとピリカラ、不思議な味だけど美味しい。
最後まで取っておいた キンカン佃煮 を 「それ、好きじゃないの?(=ちょうだい)」 と狙っている友達。
NOoo!大好きだから最後まで取ってあるのだ。
レバ・砂肝・胸肉 の刺し盛り。
志ノ蔵さん拘りの 粟国島近海の塩 や 三河のたまり醤油 で。
焼き物はモモと胸かな?
皮がパリっと香ばしく、山椒の香りがこれもまた食欲をそそる。
日本酒はお燗。
「2本ずつ頼んだ方がいいよね」 当然。
鷹勇 山廃 に 神亀 真穂人
どぶ H17BY仕込み19号+13.5 に いづみ橋 恵
このどぶ+13.5は、時間を置いた方が美味しくなるよ~、と言われていたし、
いづみ橋・恵も、熟すのに時間がかかる!と、評判のお酒だったのに、
両方とも、かなりいい感じで旨みが乗っている。
志ノ蔵マスターの木村さんには、良い熟成加減ですね~、なんて言っていたけど、
「いづみ橋恵の飲み頃は本当は秋なんです。でもその頃になると蔵のは売り切れちゃうんです(笑)」
って。やっぱり自家熟成が必要っすか…。
さて。
コースはいよいよメインの鍋へ!
最初は静かな、鶏ガラスープ。
これがクツクツ煮立ってくると…
やや!塩鍋でも小宇宙が!!
食材は入れる順番も大事。木村さんにご指導していただきました。
まず、鳥皮を最初に入れて煮立たせる。
次は カブ と 新じゃが。キャベツとズッキーニはまだまだ先。
そして、また煮立ったら、今度は名古屋コーチン全種類を投入。
グツグツグツグツ・・・。良い香りで涎が出てしょうがないったらありゃしない。
鳥の脂がじわじわとスープに浮いてきたら 新玉ネギ と 椎茸 を。新タマネギがツヤっ艶!
この野菜たちが、このスープを吸って美味しくなると思うと、また涎が。
そして、また一煮たち後、ズッキーニを入れたら、キャベツで蓋。
う~ん。すばらしい手際!
とか言いつつ何もせず、ただ見守る自分。鍋奉行殿、いつもありがとうございます(>_<)!!
ちなみに、この流れを 食材2回に分けて作る。家で鍋やるときにも、こういう流れ覚えておくといいかも。
さて。
しっかり煮立ってきて、「お汁が蒸発しちゃうんじゃないか」と、心配しても 火を弱めないのがポイント。
弱めちゃうとダレてしまうから、ずーっと強火でグツグツさせておくのが重要なんだとか。
あとはオタマでぐるぐるかき回して、いただきま~す。
名古屋コーチンはもちろん、塩鍋のスープが美味しいこと美味しいこと。
そのスープを吸った、タマネギとかシイタケとか野菜の旨いこと旨いこと。
そりゃあ、これだけ出汁が出まくったお汁ですもの、相当美味しいに決まっている。
だがしかし! ここで友達が一言。
「スープだけ飲んだら、志ノ蔵、出禁だからね。」
そ・・・そんなに厳しいんですか!?!
出禁にならないタメにも(涙)・・・というより、スープがしっかり残っている最後を期待してガマン!
そして日本酒は、塩鍋にするなら、味がしっかりありそうなのがイイネ、ということで
るみ子の酒 英 や 旭菊 大地
竹鶴 合鴨農法 や 日置桜 純米生もと造り 山田錦 あたりを。
もう梅雨も終わりのような蒸し暑さのなか、鍋をつついて熱燗を飲む。
うーん、良い汗かいてます。
これぞ日本の夏。
さて、鍋の具材がすっかり無くなったころ。
またもや感動するのは、このシーン。
野菜を入れても、お肉を入れても、アク取りなんて一切していなのに、この透き通ったスープ。
やっぱり志ノ蔵さんで出す野菜やお肉は、すごいな~~~と感動してしまう。
そして 「ちゃんとスープ残りましたね(笑)。」 と木村さん。
だって“出禁”って脅されたんですものーー(>_<)!!
でも、そのお陰で最後の〆ご飯に、かなり期待。
ここからは木村さんが手際よくやってくれる。
とき卵をたっぷりスープの中に入れて、ぐつぐつ。ふんわりと空気を入れるようにかき混ぜて・・・。
そして、完成!
つまみにもピッタリな、出汁たっぷり玉子かけご飯。黄金の玉子で、ご飯が見えません。
これは言ってしまえば、この日3人で作った鍋の集大成。この時でしか味わえないモノ。
これが今後はテーブルで食べられなくなるのは残念だけど、
それだけに、最初で最後の塩鍋、とってーーも心に残るものとなりました。
いやー、付き合ってくれた友達、ありがとう!!
ちなみに。
志ノ蔵さんは、鉄板焼や1人鍋を取り入れたりと、今後メニューの大改造を計画中だとか。
テーブルで自分たちが作る塩鍋は、もう食べられないけど、
1人鍋としてカウンターで木村さんが作る塩鍋が食べられる日も来るかも?!
[以前のエントリ]
■Japanese Bar 志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で 庭の鶯 燗だるま 2006/2/21
■志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で 旭菊5BY 2006/09/10
■志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で るみ子の酒 七年熟成 2006/10/15
■志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で 石川達也杜氏 2006/10/17
[お店情報]
アクセス:JR中央線「阿佐ヶ谷」駅より徒歩5分
地下鉄丸ノ内線「南阿佐ヶ谷」駅より徒歩2分
電話:03-5335-6355
住所:東京都杉並区阿佐谷南3-1-23東神阿佐谷ビルB1F
営業時間:18時~25時(LO24時)
定休日:月曜日(他、たまにお休み)
[飲めるお酒]
鷹勇
日置桜
辨天娘
鯉川
竹鶴
神亀
秋鹿
庭の鶯
独楽蔵
などなど、お燗にすると美味しいものがたくさん
ふと「未体験の塩鍋をそろそろ食べたいな~」と思って、友達にお誘いをかけてみると、なんと!
「6月で塩鍋は終了しちゃうから良いタイミングだね。」
とな!!!
まままじっすか!知らなかったよ~。
危うく、塩鍋を経験することなく7月を迎えるとこだった~~。
知らせてくれた虫さん、ありがとう(涙)!
そんなワケで、向かったのは 志ノ蔵 さん。
名古屋コーチンの鍋として、ひきずり鍋・どて鍋・塩鍋の3つを展開していたのだけど、
塩鍋だけを終了させるんだとか。
以前はひきずり鍋を食べたのだけど、他はまだ未体験。
なので、自分にとっては、最初で最後の貴重な 名古屋コーチン 塩鍋コース スタート!
まずは樽生ビールの風の谷を飲みながら、前菜3つ。
志ノ蔵さんでは、いつも必ず初めて食べるような野菜が出てくる。
今回は 赤水菜 。シソのような、ちょっとピリカラ、不思議な味だけど美味しい。
最後まで取っておいた キンカン佃煮 を 「それ、好きじゃないの?(=ちょうだい)」 と狙っている友達。
NOoo!大好きだから最後まで取ってあるのだ。
レバ・砂肝・胸肉 の刺し盛り。
志ノ蔵さん拘りの 粟国島近海の塩 や 三河のたまり醤油 で。
焼き物はモモと胸かな?
皮がパリっと香ばしく、山椒の香りがこれもまた食欲をそそる。
日本酒はお燗。
「2本ずつ頼んだ方がいいよね」 当然。
鷹勇 山廃 に 神亀 真穂人
どぶ H17BY仕込み19号+13.5 に いづみ橋 恵
このどぶ+13.5は、時間を置いた方が美味しくなるよ~、と言われていたし、
いづみ橋・恵も、熟すのに時間がかかる!と、評判のお酒だったのに、
両方とも、かなりいい感じで旨みが乗っている。
志ノ蔵マスターの木村さんには、良い熟成加減ですね~、なんて言っていたけど、
「いづみ橋恵の飲み頃は本当は秋なんです。でもその頃になると蔵のは売り切れちゃうんです(笑)」
って。やっぱり自家熟成が必要っすか…。
さて。
コースはいよいよメインの鍋へ!
最初は静かな、鶏ガラスープ。
これがクツクツ煮立ってくると…
やや!塩鍋でも小宇宙が!!
食材は入れる順番も大事。木村さんにご指導していただきました。
まず、鳥皮を最初に入れて煮立たせる。
次は カブ と 新じゃが。キャベツとズッキーニはまだまだ先。
そして、また煮立ったら、今度は名古屋コーチン全種類を投入。
グツグツグツグツ・・・。良い香りで涎が出てしょうがないったらありゃしない。
鳥の脂がじわじわとスープに浮いてきたら 新玉ネギ と 椎茸 を。新タマネギがツヤっ艶!
この野菜たちが、このスープを吸って美味しくなると思うと、また涎が。
そして、また一煮たち後、ズッキーニを入れたら、キャベツで蓋。
う~ん。すばらしい手際!
とか言いつつ何もせず、ただ見守る自分。鍋奉行殿、いつもありがとうございます(>_<)!!
ちなみに、この流れを 食材2回に分けて作る。家で鍋やるときにも、こういう流れ覚えておくといいかも。
さて。
しっかり煮立ってきて、「お汁が蒸発しちゃうんじゃないか」と、心配しても 火を弱めないのがポイント。
弱めちゃうとダレてしまうから、ずーっと強火でグツグツさせておくのが重要なんだとか。
あとはオタマでぐるぐるかき回して、いただきま~す。
名古屋コーチンはもちろん、塩鍋のスープが美味しいこと美味しいこと。
そのスープを吸った、タマネギとかシイタケとか野菜の旨いこと旨いこと。
そりゃあ、これだけ出汁が出まくったお汁ですもの、相当美味しいに決まっている。
だがしかし! ここで友達が一言。
「スープだけ飲んだら、志ノ蔵、出禁だからね。」
そ・・・そんなに厳しいんですか!?!
出禁にならないタメにも(涙)・・・というより、スープがしっかり残っている最後を期待してガマン!
そして日本酒は、塩鍋にするなら、味がしっかりありそうなのがイイネ、ということで
るみ子の酒 英 や 旭菊 大地
竹鶴 合鴨農法 や 日置桜 純米生もと造り 山田錦 あたりを。
もう梅雨も終わりのような蒸し暑さのなか、鍋をつついて熱燗を飲む。
うーん、良い汗かいてます。
これぞ日本の夏。
さて、鍋の具材がすっかり無くなったころ。
またもや感動するのは、このシーン。
野菜を入れても、お肉を入れても、アク取りなんて一切していなのに、この透き通ったスープ。
やっぱり志ノ蔵さんで出す野菜やお肉は、すごいな~~~と感動してしまう。
そして 「ちゃんとスープ残りましたね(笑)。」 と木村さん。
だって“出禁”って脅されたんですものーー(>_<)!!
でも、そのお陰で最後の〆ご飯に、かなり期待。
ここからは木村さんが手際よくやってくれる。
とき卵をたっぷりスープの中に入れて、ぐつぐつ。ふんわりと空気を入れるようにかき混ぜて・・・。
そして、完成!
つまみにもピッタリな、出汁たっぷり玉子かけご飯。黄金の玉子で、ご飯が見えません。
これは言ってしまえば、この日3人で作った鍋の集大成。この時でしか味わえないモノ。
これが今後はテーブルで食べられなくなるのは残念だけど、
それだけに、最初で最後の塩鍋、とってーーも心に残るものとなりました。
いやー、付き合ってくれた友達、ありがとう!!
ちなみに。
志ノ蔵さんは、鉄板焼や1人鍋を取り入れたりと、今後メニューの大改造を計画中だとか。
テーブルで自分たちが作る塩鍋は、もう食べられないけど、
1人鍋としてカウンターで木村さんが作る塩鍋が食べられる日も来るかも?!
[以前のエントリ]
■Japanese Bar 志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で 庭の鶯 燗だるま 2006/2/21
■志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で 旭菊5BY 2006/09/10
■志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で るみ子の酒 七年熟成 2006/10/15
■志ノ蔵 (阿佐ヶ谷) で 石川達也杜氏 2006/10/17
[お店情報]
アクセス:JR中央線「阿佐ヶ谷」駅より徒歩5分
地下鉄丸ノ内線「南阿佐ヶ谷」駅より徒歩2分
電話:03-5335-6355
住所:東京都杉並区阿佐谷南3-1-23東神阿佐谷ビルB1F
営業時間:18時~25時(LO24時)
定休日:月曜日(他、たまにお休み)
[飲めるお酒]
鷹勇
日置桜
辨天娘
鯉川
竹鶴
神亀
秋鹿
庭の鶯
独楽蔵
などなど、お燗にすると美味しいものがたくさん