燻製に拘っている、というお店を少し前に見つけた。
しかも日本酒もたくさん置いてあるらしい。
ただ沢山というワケではなく、そこにも拘りがありそうな。

燻製と日本酒のコラボも面白そうだなぁ~、と、ずーっと気になってはいたので、
たまたま、中野界隈で飲むのはどお?
という日に向かったお店は 地熱風 (Zinepp)

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地下一階に下りて行く階段が、これまた渋い!
店内に入ると、ランブが灯してあったり、観葉植物や木の温もりがある、南国チックな雰囲気。

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カウンターは小さなコの字、中には眼鏡をかけた店主が一人、これまた南国風のシャツを着ている。
そして中に見えるのは エーデルピルス ではないか!

エーデルピルスは大好き。
友達を待つ間、とりあえずお先に一杯♪! と注文。


ちなみに、この日は自分が最初のお客だったらしく、カウンターで一人ポツーン。
TVで野球中継を見ながら静かに待っていたのだけど、店主に燻製について聞いてみたくなった。

「お店の中で作っているんですよね?」と聞くと、「えぇ、あそこで。」と指差した所には
大きな管が通った高さ80cmくらいの燻製機が。
なんと自家製なんだとか。(HP参照
だから、防腐剤などの余計なものを一切使っていないというのがステキ。

温度をがーっと上げる燻製から、氷を使う冷燻まであるというお話を 「ふんふん」 と聞く。
結構熱心な店主なんだなぁ。

面白そうな素材を使って、何でもやってみたくなってしまうらしい。
この日は 手羽先の燻製 なんて初めて聞くものもあったりして。


さて、お友達が来たところで、ようやくお料理を注文。
燻製は、もちょっと後で、日本酒を飲みながらにしましょうか。

ということで、まずは もつの赤赤煮

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赤赤というのは 「赤味噌」と「赤ワイン」の両方を使っているから、という意味なんだろうな。
ちょっと洋風なもつ煮だけど、これはこれで美味しい味付け。
モツも思った以上に柔らかい。


そして、野菜(8品目)の黒酢漬けたまごの丸ごとみそ漬け も。

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野菜は黒酢を使ったピクルスみたいで、さっぱりしたお酒のアテ。

たまごは黄味だけかと思ったら、白身までしっかり味噌に漬かっている。
思わずかじりついてしまったのだけど「しょっぱーい!」
しまった・・・一口が大きすぎた。 ちょびちょびと摘むのが良さそう。


さて、日本酒を頼もうと店主に聞いてみたところ
「すいません、メニュー更新が遅れてて、載ってると実際あるのとが、若干違いまして・・・」 とのこと。

では、こういう場合はお任せだ。
最初は冷やあたりで美味しそうなもの、ありますか? とお願い。

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すると、黄金ラベルの 自然郷 純米酒 というお酒を出してくれた。

これは初めて飲むお酒だ!(たぶん)

福島県の酒蔵さんで、契約農家100%のお米を使っているとのこと。
「昔ながらの酒造りを大切に」 という考えの元に造られたお酒らしく、
お米のふくよかさは冷や(常温)でも感じられるし、キレもなかなか。


次は、ぬる燗くらいで合うものをリクエスト。

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すると、出てきたのは、静岡の 高砂 山廃仕込み

これを以前飲んだ時は 「冷やした方が美味しい」 という印象だったけど
温めてもイケるのもあるんだ~。
先ほどの自然郷よりは香りがたつものの、むわっとくる程ではない。

最近、自分の中で抱いていた 「静岡のお酒はお燗に向かない。」 と思っていたイメージが
少し払拭された感じ。


さらに、もういっちょ、ぬる燗くらいでイケるお酒を、とまたもやリクエストしてみると、
「精米歩合90%なんてのはいかがですか?」と店主。

出た!90%!
一瞬 、「妙の華 チャレンジ90 」かな、と思ったけど、違ったみたい。

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これも初めての銘柄 香取 純米自然酒90 生もと造り

千葉にもこんなのがあったんだなぁ。とっても小さな蔵とのこと。
思ったより雑っぽさも重さもなく、これもキレの良い味わい。
個人的には「チャレンジ90」よりも、こっちの方が好きかも。

それにビックリしたのは、まだ開栓して数日、というのにもう琥珀色になっている。
さすが磨きが少ないと、熟成も早いのかしらん。


熱燗に移行すると、龍勢 備前雄町 無ろ過生原酒 をつけてくれた。

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(あ。。。後にさりげなく店主が・・・(笑))

これも良い感じに色がついている。
表ラベルはなくて、こんなスペックが付いているのみ。
雄町らしいふくよかな味わいだけど、ちょっと無ろ過生原酒っぽい濃さと酸が特徴的のような。


ゆっく~り飲みつつ語りつつ、「そろそろ燻製でも頼もうかな」 と思っていると、
どうやら、友達は阿佐ヶ谷のオススメのお店に連れて行きたがっている感じ?!
突如 「次行きましょうか。」 と相成った。

うーむ。。。
お友達が来る前に、店主といっぱい燻製についてお話しただけに
「え?燻製食べずにもう出るの?」と思われてしまったかもしれない。
申し訳ないな、と思いつつも、あたふたと玉子のみそ漬けを平らげるて出ることに。。。




でも自分にとっては、今までお目にかかったことの無い銘柄がたくさんあったり
「え、これもお燗に合うの?」というのを出してくれたりして、久々に新鮮な感じ。

お料理の素材にも拘っているみたいだし、また行って、燻製までたどり着きたいなぁ。