最近、すっかり気に入ってしまった 仲志満

nakashima.jpg

仲志満の常連ご夫婦のお父さまがいらっしゃるということで、再び私も参戦。
この日も 「るみ子さんとこから、いいの持ってきたからね~」 とのこと。
いつも仲志満に森喜酒造のお酒があるのは、このお父さまのお陰か?!

カウンターに座ると、初めて出てきた食前酒。

n-ginnokurenai.jpg

綺麗なピンク色で、シャーベットほどではないけど、細かい氷が浮いている。
この日みたいに暑い日にはピッタリの食前酒だ。

でも何だろう??
飲んでみると日本酒なことは分かるけど・・・ 天吹 吟乃紅衣 だった。
こういうお酒をこうして飲むのも面白い。


また、おつまみは大将の中島さんにお願いし、勝手に冷蔵庫を物色しはじめる我々。

n-taturiki-omati.jpg

まずは 龍力 雄町 特別純米 無ろ過生原酒

雄町らしい、お米のふくよかさと太さがあって、でも濃すぎない。
龍力は今まであまり「飲もう」と思って飲んだことはなかったのだけど、食べながらでもいいかも。


お料理は、お通しから順番に、こんな感じ。

64bb1367.jpg
dccb604f.jpg
4bd2a208.jpg


再び登場、うずらの半熟卵の、じゅんさい和え。
相変わらず、この半熟卵の殻剥きという大変な作業を・・・でも腕は上がったんだろうなぁ。

鱧・タコの梅肉あんかけ 旬の鱧は身に自然な甘さが合って、梅肉とも合う。

炙りカマス押し寿司 写真ではドアップで撮ってしまったけど、嬉しい小さな一口サイズ。
これが絶品!
熟成カマスの脂ノリが良すぎるので少し炙り、梅肉と大場が少し入った酢飯で造られている。
魚の熟成感と脂加減と酢飯の味のバランスがすごい!ウマイ!


さて、次に見つけたのは、日置桜 純米 ひやおろし

n-niokizakura-hiyaorosi.jpg

前回 エントリ にも、「日置桜の純米ほしいな~」 と書いたのを見て
大将が、さっそく入れてくれたみたい!うれしい~~、ありがとうございます!
でも、これが仕入先の酒屋さんにあった最後の日置桜だったんだとか。

ちょっとずつ、おちょこで冷やを頂いて飲んでみると、生もとのキレと、独特の香り。
少しヒネ感があるけど、全然気にならない程度。

お燗も挑戦、50度くらいでどうだろう。
かなりキレがよくなって、やっぱり全然お燗の方が良い。
ふんわりと香る山田錦の香りと、すっと引いていく旨味に、ついつい酒肴を口に入れたくなる。


5f9224c8.jpg
3fbc8eeb.jpg
5c8818a7.jpg


出た!真っ赤な鮮やかな、見た目だけでも大好物な匂いがぷんぷんする。
レバー?何だ?! とにかく美味しそう!
食感は前回のすっぽん肝ほどコリコリ感はなく、シャクシャクしっかり歯ごたえ。
これは、サメの心臓 。 また面白い食材があるもんだ。

そして、白バイ貝うま煮 。
今回は ちゃんばら貝(右写真) という、変わったものも。


n-tatiuo-saba.jpg n-torigaiokiduke-takokarubattyo-isakisirako.jpg n-aji-susi.jpg

太刀魚・サバの焼き物 に とり貝沖漬け・タコカルパッチョ・いさき白子 そして鯵の押し寿司

あまり美味しそうに撮れなかったけど、真ん中の皿のお料理は、一つひとつ丁寧に仕込まれている。
とり貝の沖漬けなんてのは初めて。
タコは、オリーブオイルなど洋ものは使っていないけど、ニンニク塩のおかげでイタリアンな味わいが。

そして、いさきの白子
これの仕込み期間を聞いてビックリ。
塩につけて4 日間、日本酒につけて3日間、 昆布で〆て2日間・・・合計9日間もかかっているのか?!


この辺りで、お父さんが持ってきてくれたという 妙の華 を。

n-taenohana-10.jpg n-taenohana-7.jpg

10年古酒 と 7年熟成 どっちから飲むのがいいかなぁ~、とちょっとずつ冷やで味見をしてみた。
まだまだ飲みの中盤だし、お料理のことを思うと、まずは飲み応えがありそうな7年から。

ふわ~んと木のような香り、熟成感がしっかり感じられて、しかも飲み応えがあって旨い。
「ん”ん”~イイネ!」 とお父さん。


そして、メインのお刺身たちが登場。

n-kanpati-aji-kinmedai.jpg n-iwagaki.jpg

岩牡蠣 でっかーーー!!
しかも殻ごとゴトっと置いてくれて、はしゃぐ我々。
超ぶりっぶり。何も付けずにそのまま食べても美味しい。
というのも、65℃の温度の塩水で洗っているから、浸透圧の関係で旨み塩気が逃げ出さないとか。
旦那さまは牡蠣に2回も中ってからというもの、恐れているみたいだったけど、さすがにこれはパクリ。


お刺身は カンパチづけ 〆アジ キンキ昆布〆 。
アジは800kg・・・じゃなくてg・・・って、えーー?! はっぴゃく?! でっかーーーーー!!(パート2)

かんぱちは昆布で〆て2日間熟成、
アジも2日間熟成させたものを砂糖→塩→酢で〆て、さらに2日間熟成。
砂糖を使うなんて初めて聞いた。


熟成させたり、〆るのに時間かけたり・・・
仕込みにとっても時間をかけて、手間を惜しまない姿に本当に感心。

「仕込み中のは沢山あるのに、今お客さんに出すものが無い!なんて焦る時もあったりしますよ~。」
と大将。
それでも、これだけ出てこれば立派です。


熟成といえば・・・

n-karasumi.jpg

からすみもでっかーーー!!(パート3)
出せるまで、あと一ヶ月ちかく。
うう、一ヵ月後が待ち遠しい!

普通は焼酎やウィスキー?に浸すのだけど、これは工程が特別で日本酒を使っているらしい。
うーん、一ヶ月後が楽しみだ!


さて、お酒は日置桜を繰り返しながら 龍力 神力 特別純米 無ろ過生原酒 も飲んでみた。

n-taturiki-jinriki.jpg

雄町と比べると太さはないけど、無ろ過っぽい生っぽい濃さが出てきた。
太いというより、ちょっと重かったか~。
最初の元気なときには良かったかも。


だんだん宴も盛り上がり、
大将も「よえもんが好きなんですよ~。」とお酒をちょびちょび飲みながら、調子が上がってるし、
聞き上手で可愛らしい女将さんは、すっかりカウンターでお父さんと一緒に飲兵衛と化す。(笑)

いい感じにデキあがってきたので、そろそろ

n-10koshu.jpg

まぁ、良い色のお茶をずずっと・・・

ではありません。妙の華 10年古酒 を。

すごい熟成感があるかと思いきや、意外とさらりとしている。
でもさすが、7年熟成よりも優しい味わいで、癒される。
こんなお酒を持ってきていただいて、お父さんに感謝!
呼んでくださったご夫婦にも感謝!


n-unagikimo-sujyure.jpg ddca8598.jpg
e553c10f.jpg


盛り上がりながらも、大将はつまみを出してくれるのを忘れない。
うなぎ肝の佃煮 や 稚鮎の天ぷら 、 のどぐろ 。 


さらに続く中、
「もう日替わりのつまみ、ほとんど全種類、出しちゃいましたよ~」ということで出てきた2品。

n-kamo.jpg n-uni.jpg

合鴨土佐酢煮 に 生うに は定番メニュー。
そういえば定番を食べたのは初めてかも。


というか、食べすぎ飲みすぎ?!
(途中から食レポになってるし・・・)

日置桜も、せっかく入れてくれたのに、ほとんど飲んでしまった・・・。ゴメンナサイ・・・。


でも、帰り際に「冷蔵庫がいっぱいになってきたので、常温のお酒を入れたいんです。」 という大将。
それはナイスです!ぜひぜひ!!


[今までのエントリ]
仲志満 (大森) で るみ子の酒  2006・5・31
仲志満 (大森) で 辨天娘   2006・6・12


[お店情報]
アクセス:大森駅から徒歩5分
住所:大田区大森北1-11-11-2A
tel:03-3762-1765
営業時間:18時~23時
定休日:日曜日・第2・4水曜日

[飲めるお酒]
blogで紹介した以外にもいろいろ。
翠露、るみこの酒、よえもん、など。