トーキョーって、やっぱり日曜日にやってるお店が少ないんだなぁ、と実感。

イヤ、そこら辺にありがちな居酒屋・ダイニングバーはやってるだろうけど・・・。

師匠と呼びたくなるくらい日本料理を知っている兄貴(と、ここでは呼ばせていただきます)と、
トーキョーでも有数の日本料理店の若き板前さんと、
兄貴の地元でお豆腐懐石をやっているお姉さん(と、これまたココでは呼ばせていただきたく)。

そんなお3方を連れていけて、お勉強になるようなお店で、
なおかつ日本酒に拘っていて、日曜日に経営しているお店って・・・。

あるにはあるけど、この時間からじゃ・・とか、この場所からじゃ・・とか、いろんな難題を通り抜け
自分の少ないリストの中からはじき出されたのは  。
が、予約の電話をしたら、18時前なのに「満席です~。お待ちのお客さんもいて・・・」とのお返事。
某雑誌に載っちゃったから、混んでいるとは思っていたけど、ココまでとは。
しかも日曜日なのに・・・残念。。。


その後、迷った挙句、日本酒が語れる所が良いということで 坐唯杏 に行くことに。

日本料理というカテゴリからは大きく外れて居酒屋っぽい所に連れて行ってしまっただけに
お料理が口にあうか心配しつつ・・。


でも、お酒のメニューを見て 「いいね!好みのお酒が沢山あるやん!」と兄貴。
よかった~。

とりあえずのビール(でも小サイズ)を飲みつつ、お料理を注文。
まずは 〆サバ どうですか?!

言いはしなかったものの、
ぐるなびによると、まずいと思ったらお金は要りませんというくらいの自信作らしい。
もちろん、自分も坐唯杏といえば〆サバがウマイ!!と思ってきた。
でも、これを本格日本料理を知っている人が食べたらどうなるんだろう?!(って、ビビりすぎ?!)

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出てすぐ写真を撮ったら、「こっちの角度の方がええやろ?」 と皿を回してくれた兄貴、優しいなぁ。
が、ボケちゃってた(汗)・・・ごめんなさい。

でも、良いテカリ具合に、〆すぎてない感じのみずみずしい身の色。
別に自分が作ったワケでもないのに、みんなが食べる時は、ちょっとどきどき。
でも、板前さんも兄貴も、そしてお姉さんも 「いいやん、美味しい!」と言ってくれると、
なぜか「ほっ」としてしまう。


さて、お酒。
「またお酒は任せたで~」と兄貴に言われてしまったが、
任せられたら思いっきり自分好みの飲み方に偏ってしまいますよ・・・(汗)
でも、ウマイお酒を楽しく飲んで欲しい!

で、後ほどお燗にするのを前提に、まずは冷たいのを飲んでもらうことに。

宗玄 八反錦55% と 奥播磨 山田錦80% この2つを一緒にお願い。

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蔵元が違うしお米も磨きも違うから、一緒に飲み比べれば違いが楽しんでもらえるだろうな~、と。
坐唯杏は、ちゃんと一つのお酒ごとにお猪口を用意してくれるから嬉しい。

そんなにキンキンに冷えているワケではないけど、
やっぱり出てきたばかりの冷た~い状態だと、あまり違いにピンとこない。

どっちがどっち?! と最初やってたけど
ちょっと温まってくると、こう、口の中に渋い感じが残る方が奥播磨。
やっぱりお米の磨き方の違いなんだろうか。

でもまぁ、そのうち酔っぱらって「どっちがどっち?!」状態になるワケで。(笑)


お料理。
日経レストラン・メニュー準グランプリをとった、ということは知っていたのだけど
なぜが目にとまらず、今まで注文したことがなかった イタリア蒸し を初体験。

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直径15cmくらいのおっきな茶碗蒸しみたいなもの。
みんなで、くんくんと香りをかぐものの、「香りはイタリアンじゃないね。」
オリーブオイルのような、イタリアンな香りとかがするのかと思ったけど、香りは控えめ。 

まず私からすくって食べてみた・・・・が、なんだかフツーの茶碗蒸みたいなんですけど~~~

と言ってたら、「いやいや、あった!」と、兄貴が下の方にショートパスタとチーズを発掘!
なるほど、これが“イタリアン”ね。
チーズがとろ~り溶け始めた感じと茶碗蒸しの玉子の味わいの組み合わせがなかなかウマイ。

さて、それならば。
チーズとくればアレでしょう!アレアレ!と兄貴と意気投合。

ということで、竹鶴 純米無ろ過生原酒 を、あっつーーいお燗にしてもらう。

久々に無ろ過生原酒の竹鶴を頂いてみたのだけど、すっぱーーーーい!(良い意味で)
こんなに酸っぱいパンチのあるお酒だったっけ?!
うーん、でもこれがクセになってしまうんだよなぁ。

でもお姉さんはチョット苦手な感じ?!
やっぱり好みの違いはあるのでしょうがない。

こんなに酸っぱくないのもあるんですよ、と 竹鶴 秘傅 もついつい追加。
こっちは大丈夫!


さて。
冒頭でも述べたように、お姉さんはトーキョーではないけどお豆腐の専門料理店をやっている。
ちゃんと豆乳からお店で仕あげる本格懐石。
だから敢えて食べなくても・・・なんて言いつつも、いろいろお勉強になるから!と
磯の香冷奴 生湯葉お刺身 を注文。

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磯の香ってどういうのかなぁ?と思ったら、藻塩がかかっている。
ほんのりとした磯の香りが良い感じ、お豆腐自体は豆豆しく濃厚というよりは
自然な甘さがある自然な味わい。
男前豆腐みたいなのもいいけど、これはこれで優しい豆の味わいが美味しい!

一方、お姉さん含め、
みんなは 「まあね。お豆腐専門のお店が居酒屋に負けるワケにはね~」 とまずまずの評価。
そりゃそうです。
でも、そんなに美味しいというお姉さんトコのお豆腐に湯葉、食べてみたい・・・。


他にも 夏野菜のカモザク ウドの酢味噌和え

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メニューを見た時から
「ザクだから胡瓜と鴨やろうね。 じゃあ夏野菜は何だろ?!」 と、アレコレ想像しながらお料理談義。
みんな料理が大好きだから、色々考えちゃうんだろうな~。

ちなみに店員さんに聞いたら、茗荷だそうな。
「夏野菜」というくらいなら、もっと夏野菜の種類をいれてーな。というツッコミは、どうどう。


「ザクっていったら、やっぱりガンダム思いださへん?!」 と、また兄貴がベタなことをいうが
「作(ざく)ってお酒もありますよね。」 と、自分もベタなネタ。

他にも 秋鹿 悦凱陣、再び 宗玄 などなど、
一つの銘柄でも色んな種類や温度の違いを味わいながら、楽しい時間が過ぎていく。


もう一杯、もう一杯・・・と、絶えることない会話に合わせてお酒もどんどん。
気が付けば、またもや終電ギリギリなお時間だ。

でもみんな、急ごうともせず、楽しい時間が終わるのを名残惜しそうに
の~んびりと駅に向かったのであった。
(って、それは自分が電車に乗らなくても帰れたから?!)


[過去のエントリ]
2005/5/20 坐唯杏 (池袋) で利き酒セット
2005/11/02 坐唯杏 (池袋) after 日本舞踊

[お店情報]
最寄り駅: 池袋駅 徒歩10分
住所: 東京都豊島区東池袋1-31-1 バロックコートB1
定休日: 無休
営業時間: ランチ 11:30~14:00(L.O.14:00)
        夜    17:00~5:00(L.O.4:00)

[飲めるお酒]
宗玄、秋鹿、十旭日、奥播磨、竹鶴、悦凱陣、るみ子の酒・・・などなど無ろ過生原酒が多い。