新橋といえばオヤジな店が多い印象だけど、
ちょっとオシャレなBAR感覚で日本酒が楽しめるお店だってある。

それが 日本酒BAR 雫 Dew

以前に一回だけ行ったことがあるのだけど、
この日はDewの常連さんでもある、体育会系の兄さん(ホントの兄ではないケド)と
一緒に飲みに行く。


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ビルの入口から地下B1へと階段を下りていくと、淡い間接照明の部屋にたどり着く。
小さなテーブルが2つだけで、カウンターがメインの小ぢんまりした店内には、靴を脱いで上がる。
だから、「お店」というより「部屋」という感じ。

でも雰囲気はやっぱり「日本酒BAR」。
オシャレなんだけど、落ち着く感じがまた良い。


少し遅れてくる兄さんを待ちながら、マスターのシンさんとお喋り。
以前にda●chuに載ったときは大変だった、というお話から
日本酒に対する拘りのお話などなどで盛り上がる。

一応焼酎も置いてはいるのだけど、やっぱり日本酒を飲むお客さんが多いらしく
常時20種類ほどの日本酒が、一合 or ハーフサイズ でいただけるのも嬉しい。

それにしても、シンさんはお喋り上手だ。
お客さんを飽きさせないし、お喋りしながら仕事もカッチリやる。
(って、もしかして最初は暇だっただけ?!)


さて、兄さんが来た所でビールを頼む。
ここでは ブラウマイスター の生が楽しめるのだ。

お料理も、旬な食材を使った美味しそうなものばかり。

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シンさんとはとっても仲の良さそうな兄さんが
「今日は菜の花が絶対にある(=食べたい) と思ってたけど、ソテーかぁ・・・」というと
「時間はちょっとかかりますけど、今からおひたしにしましょうか?」とシンさん。
なんて親切な!

なのに「やっぱ、ホタルイカ。」 と、あっさり切り替えるマイペースな兄さん。おーい。

自分は かきのオイル漬 をチョイス。

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牡蠣のオイル漬は、ちょっと佃煮っぽい味で、かなーりアテにぴったり。
お腹の部分の苦味はほとんどなく、濃厚な味わいだ。

そして、ホタルイカを見ると 「春が来たなぁ」 と思う。
サメ軟骨と一緒に梅のタレであえてあって、とてもサッパリ。
どちらも美味しい~。


こりゃビールなんて飲んでる場合ではないぞ、と日本酒へ。

まずは 鳳凰美田 若水 純米吟醸 から。

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ここのところ、若水というお米を使ったお酒をよく見かけるけど、お気に入りでついつい頼んでしまう。
鳳凰美田のイメージにある旨味が、少し辛めに傾いた感じがするのは
やっぱりお米のおかげだろうか。
でも、香りは控えめで、どんなお料理にも合いそう。


続いて 豊盃 豊盃米 純米吟醸

青森のお酒ということは知っていたのだけど、豊盃米というお米を使っていたのか!
後々調べてみると、このお米を使ったお酒は豊盃のみで、一番売れているらしい。

飲む前には香りがあまり感じられないけど、一口飲んでみると鼻に抜けるお米の香りがイイ。
そしてサラサラっと喉に消えていく感じ。


ちなみに、ハーフサイズはワイングラスで出してくれる。
でも、せっかくだから一合を片口でもらって飲もう、ということに。

すると、出ました!やっぱりお猪口選びができるのは楽しいもんだ。

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お酒は 丹沢山 純米 山田錦65 をいただく。

通称「赤ラベル」の丹沢山、酸味が効いているのか、良い意味で荒々しい・・・男らしい?印象。
面白いことに、「一口目よりも二口目・・・」と飲み進めていくウチに、山田錦らしい味わいが出てくる。
冷たい状態で飲むより、常温とかぬる燗なんかでも旨そう。


さてさて、さすがに体育会系の兄さんがいるので、お料理も酒肴2品で終わるハズがなく
スペアリブ アボカドのなめ茸醤油 も注文。

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このアボカドのお料理は、兄さんがお店の人達と一緒に 「あーでもないこーでもない」と改良して
今の形になったんだとか。
自分が関わったものが料理として出されると嬉しいだろうなぁ。

アボカドといえば、マヨネーズとか山葵醤油とかオリーブオイル塩 というパターンはよく見かけるけど
なめ茸は初めてだ。
醤油加減がポイントなのか、アボカドの味とよくマッチしていてウマーイ!


これらお料理を見ていて思うのが、食材にはもちろん拘りがうかがえる上に、
+αで何かしらひと工夫加えられている。
どんなのが出てくるか楽しみだし、自分の家でも作ってみたくなってしまう。


この後も、 御湖鶴 や メニューには載っていなかったけど出してくれた 鍋島 を。

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ついつい 「みやこつる、みやこつる」と連呼してしまった 御湖鶴(みこつる)は初めて飲んだけど・・・
うーん、もうちょっとガンバレ!
鍋島はいつも美味しいです!


さて、Dewでは冷たいお酒だけではなく、ちゃんとお燗もやってくれる。
カウンターには湯燗徳利が並んでいるし、目の前には常温放置されている 三井の美田 が。

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これをお燗でお願いすると、砂時計と一緒に出してくれた。

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なるほど!
こうすれば何分経ったかわかるではないか。ナイスです、シンさん。

柔らかくて優しい味わいになった三井の美田、これも飲んでいると気持ちが良い。


この後も九平次などを飲みつづけたけど、もう写真もブレブレで酔っぱらっていた模様。
でも兄さんのお陰で、シンさんや、もう1人の店員、東さんとも一緒に盛り上がることができたし
濃ゆい時間を過ごせて楽しい一晩だった!


ちなみに「仙台での飲み会に、北では飲めないお酒を西から仕入れてみたい」と言っていた兄さん。
冷酒好きが多いけどお燗も大丈夫、ということで
日置桜 燗あがり 鷹勇 純米無濾過生原酒 アタリをオススメしてみたけど、
覚えているかなぁ。


[お店情報]
アクセス:新橋駅から徒歩5分
住所:東京都港区新橋3?11?1 イーグル烏森ビルB1 
TEL:03-3437-4450
営業時間:17:00~翌1:00(ラストオーダー翌0:30)
定休日: 日・祝

[飲めるお酒]
奥播磨
豊盃
醸し人九平次
東洋美人
東一
丹沢山

松の司
秋鹿
奥播磨
黒龍
十四代
などなど、その日に寄っても変わるけど、20種類くらいは楽しめる。