麻布十番で、精魂こめて干物作りに取り組んでいる職人がいます。

「あん梅」の店長、藤井さん。
なんでもビルの屋上で、東京タワーを見ながら干物作りに取り組まれているのだとか。

「あん梅」は、「塩梅」と書き、梅干の塩加減のことを意味するのですが、
その名のとおり、ここの魚の塩加減は絶品です。

店内に入ると、干物のほか、炭火で焼かれた魚が真空パックで売られていました。
真空パックの焼き魚は、沸騰したお湯に2~3分入れて暖めるだけで食べられるのだそうです。

日ごろスーパーの魚の値段に慣れている私。
商品の値段を聞き、思わず「失礼しましたー」踵をかえしてお店を出てしまいそうになりました。
でも、感じのいい店員さんだったし、ギリギリのところで踏みとどまり、うーん・・・と悩んだ末、3種類を1匹ずつ購入。

高かったけど、食べてみたらほんとーーーに美味しくて納得しました!!

ふんわりと柔らかく、うまみがぎゅぎゅーっって凝縮されているんです。
こうしたものを食べると、本当に「日本人でよかったなー」っていう気持ちになりますね。

「高い」「高い」と書きましたが、
ランチはそれほどではなく、手ごろな値段でこだわりの魚料理を味わうことができます。
店内でももちろん食べられますが、ランチタイムは屋台が出てお弁当販売も。
種類は「サバ」(800円)、「鮭」(1000円)、「鮭西京焼き」(1000円)、「銀たら西京焼き」(1300円)。

大好きな麻布十番で、太陽の光をいっぱい受け止めた美味しいひもの。
素材、製法、味、三拍子そろった店長こだわりの魚。
贅沢で幸せな美味しさは、どんなに舌の肥えた人も、きっと満足される本物の味だと確信しています。