ましゅまろちゃんから小生、電子恋文を頂戴した。
「お茶、行きましょう」と。



夢見心地とでもいふのでせうか。

ほっぺたをつねろうとも
小生、痩せているため残念ながらつまめないわけではありますが。























「千葉の白浜には海女さんがタイマツ持って泳ぐ”海女まつり”というのがあるのですよ」
「ふーん。で?」





















会話もひとしきり盛り上がったところで、交差点を右折してすぐのビル2階にある喫茶店へと
ましゅまろちゃんが案内してくれる。



ましゅまろちゃんが小生のために選定してくれたお店。
小生が目を輝かせて珈琲をすするところやキョロキョロ店内を見渡す姿を想像し、
少し笑みを含みながら選んでくれたお店。




キイトス茶房」。











小生の目頭には熱いものがこみ上げて来てしまったわけであります。








通りに面する壁は一面、窓になっており、柔らかな光は降り注ぎ。
丁寧に淹れられた珈琲と濃厚なチーズケーキ。




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背の高い本棚が壁を陣取り、いたるところにラックは置かれ、
中にはギッシリ詰め込まれた本に雑誌にDVD。
我が青春の名著「ブッダ」までもある。









シ・フ・ク










「ここにある本やCD、DVDは無料で貸してもらえるのよ。
 大人の街でないとできないことよね」


















ブルーベリーを一粒ずつ口に運ぶましゅまろちゃんの
フォークを持つ右手の小指が小刻みにプルプルしている。


















もしかしたらましゅまろちゃんも緊張しているのかもしれない。
小生の口内でブルーベリーははじけ、高らむ胸の騒ぎもはじけそうになる。
























「どう、気に入ってくれた?このカフェ?
 でさあ、前に絶対見ろって言って貸してもらったDVD。
 あれさ、子ども会のクリスマスプレゼントに寄付しちゃったんだよね。
 ごめんね。でもさ、子どもも喜ぶだろうしさ。別のお気に入りをここで見つけてよ。
 わるいね。でもさ、あんたが貸してくれた『ポリスアカデミーお買い得パック(7枚組み)』より
 いいのがきっと見つかるからさ!」


























小生の口の中でブルーベリーの酸味は広がり、
顔がブルーベリー色に染まるのを自分でも分かった気がした。



















































































キイトス茶房
住所:新宿区箪笥町25番地 野吾ビル2階
電話:03-5206-6657
営業:10時~21時(L.O.)
定休日:毎月第1・3土曜日
店主のブログ

※キイトス活字シネマ倶楽部に登録(無料)すると
茶房内にある書籍、CD、DVDを貸りることができます。