、、、といいましても、本当に海老フライを初めて食べたわけではありません。正確に言うと「海老フライ定食」を初めて食べた、ということです。
 つまり、洋風幕の内弁当のおかずの一つとして海老フライが乗っていたり、ハンバーグセットの端っこに海老フライがいたりするじゃありませんか。そういうので付け合わせ的に海老フライを食べたことはありますが、今回のように海老フライのみでご飯に挑戦することが初めてな訳ですね。
 今ふと思ったのですが、「海老フライ」と書くと立派なでかい海老をフライにしたものを想像してしまいますが、「エビフライ」と書くとファミレスの付け合わせエビフライのようなぷりっと小さいやつを想像してしまいますね。僕だけかな?

今回訪れたのは中目黒銀座商店街を一本奥に入ったこじんまりとした場所にある「キッチンパンチ」というお店。

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 実はこのお店のある当たり、立ち飲み屋や串揚げ屋、スペイン風のバールなんかがあって結構近隣の人には人気がある飲食通りだったりします。

 昔ながら、という感じの安心感あるつくりに笑顔が嬉しいおじさんが注文を取りにきてくれます。ハンバーグやカレー、フライ、ナポリタンなど定番メニューに、色々トッピングもできて、値段もお手ごろ。その中で一番高い海老フライ(1450円ぐらい)に今回エイヤ!と挑戦してみました。

 そもそも、何故いままで海老フライ定食を注文しなかったかというと、なんかおかずっぽくねーなーと思っていたからなんですね。海老フライが。それだけだと何か物足りないような。
 でも、テレビとかでどかん!と大きい海老フライが皿から溢れんばかりに乗っているのをみたりして、「悪くねーかも」と思いはじめたのが約2年前、そこから紆余曲折ありまして(何もないけど)とうとうこの日を迎えたわけです。
 正直、店に入ってからもすごく悩みました。いつもどおり安定感あるハンバーグで予想どおりの美味しさに包まれた方が良いのではないか。年も年だし、無益な賭けに飛び込む必要はないのではないか。メニューの端には生姜焼きの名前も見える。こちらの方がご飯も喜んでくれるのではないか。賭けに負けたらどうしよう。折角の天気のいい昼間、落ち込んでかえるの岳は避けたい。しかし、飛び込んでいかないと新しい道は開けない。
 迷わず行けよ、行けば分かるさ。決意を胸に海老フライを注文しました。

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 右は参考までのハンバーグ。僕は食べていません。
 しかし海老フライの大きいこと大きいこと。太い太い。
 熱々で食べると身のしまった海老の食感がまた嬉しい。サクサクプリプリなのです。タルタルソースもご飯に合います。あきたらヨウガラシにソースでトンカツ風にいただくことも可能。こちらもうまい。

 大満足で店を後にしました。
 そう、僕は賭けに勝ったのです。
 勝利の喜びと海老フライのうまさの余韻に浸った、新緑の季節を感じさせる日の午後でした。

11:30~14:00(ランチ),
17:30~21:00(夜)
定休日:第三土曜日・日・祝日
03-3712-1084
目黒区上目黒2ー7-10