中目黒のガード下がなくなるらしい、と聞いたのは約1年前か。
駅前の大規模な再開発の余波を受けるかのように、中目黒という町の味わいを演出してくれていた大切な場所が姿を消すそうだ。残念でならない。このようなばかなことを決定した人間は、恐らくどうしようもないゴミくずのような奴だろう。

目黒川沿いの、緑に囲まれた道沿いにならぶオシャレなカフェや、洋服屋や、バーと、それと対局をなすようなガード下の風情。中目黒を象徴していた風景がなくなるということは、大きな損失である。

そんな素敵なガード下のお店を、これから少しずつリポートしていけたら、と思う。

まずは、僕が夜となく昼となくお世話になっている中華「高伸」。

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20年以上中目黒で店を構えるこのお店。入ると厨房から威勢のいいかけ声。ランチメニューと夜のメニューは変わらないが、日替わりでお勧めの定食やセットがある。お勧めは餃子。中にぎっしりと餡が入ったボリュームのある餃子は、それとライスだけでもおなかがふくれるほど。その他各種定食も、ボリューム満点、且つ味も良く、はずれがない。

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個人的にはタンメン、焼そば、唐揚げ定食なんかを食べる。よるはこれに瓶ビール。一人のときは瓶ビールに限る。好きな時に酌できるし。

この日は昼にいったので、その日のお勧め「つけ麺と餃子のセット」を注文。

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つけ麺といっても、今はやりのこってりしたスープにブットイ麺をつけて食べるようなものじゃなく、あくまで普通のしょうゆラーメンを少し濃くしたようなタレに、これまた普通の細い縮れ麺をつけて食べる。でもこれがまた滋味溢れる味わいで、油も少ないからすっきり食べられて良いんです。本当に。具は細かくきったチャーシューと、わかめとモヤシと刻みネギ。いたってシンプル。ここにあのボリュームのある餃子が付いて、あっさり味を食べながら、合間にしっかり味の付いた餃子で食事にアクセントをつける。

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この日は天気も良く、思わずビールが飲みたくなってしまったがここは我慢。
こういう何のてらいもなく、正直に仕事を続けるお店が並んでいるのが中目黒の良いところ。安心感。奇をてらったような流行もののお店ばっかりじゃ、どうしても飽きてしまう。

毎日いっても食べ飽きない、そんなお店。

店を出るときの、厨房の兄さんの威勢のいい挨拶がまたうれしい。
さわやかなお店です。

東京都目黒区上目黒3-5-24
03-3719-9198 
11:30 ~ 14:00 17:00 ~ 23:30 L.O.23:20 
土曜定休日