豊島区西部の、とある銭湯を訪れたときのことだ。
ふだんの生活ではまず訪れることのない一帯のはずだが、
帰りの駅への商店街はどこか見覚えがあった。
思い出した、今春に廃業した南長崎の常盤湯だ。
東京銭湯らしからぬ希有な丸型湯気抜き天井、青々とした早川絵師の富士。
そして営業最終日まで途絶えることのなかったおかみさんの笑顔、
決して忘れることはない。
常盤湯がその後どうなったか気になったので、ひとつ見ていくことにする。
覚えのある道に地図を見ずとも足は進んだが、
家々の屋根から飛び出ていた目印の煙突は、いつになっても見当たらない。
確か、このあたりではなかったか?
見当をつけて路地へ入り込むと、突然視界が開けた。
事情は、すぐに悟った。
そして先ほどの銭湯がやけに混んでいた理由も、これで納得がいった。


※ 第六拾六番札所 ~ 常盤湯 ~ 豊島区・南長崎
ふだんの生活ではまず訪れることのない一帯のはずだが、
帰りの駅への商店街はどこか見覚えがあった。
思い出した、今春に廃業した南長崎の常盤湯だ。
東京銭湯らしからぬ希有な丸型湯気抜き天井、青々とした早川絵師の富士。
そして営業最終日まで途絶えることのなかったおかみさんの笑顔、
決して忘れることはない。
常盤湯がその後どうなったか気になったので、ひとつ見ていくことにする。
覚えのある道に地図を見ずとも足は進んだが、
家々の屋根から飛び出ていた目印の煙突は、いつになっても見当たらない。
確か、このあたりではなかったか?
見当をつけて路地へ入り込むと、突然視界が開けた。
事情は、すぐに悟った。
そして先ほどの銭湯がやけに混んでいた理由も、これで納得がいった。


※ 第六拾六番札所 ~ 常盤湯 ~ 豊島区・南長崎
池袋を出て山手線を跨いで間もなく見えた「金泉浴場(だったかな?)」の煙突は、その解体まで見届けました。
常盤湯の煙突は、電車が東長崎に付く間近に、民家越しにかろうじて見えた記憶が有ります。椎名町~東長崎というロケーションと「常盤湯」という屋号、かつてトキワ荘に集っていた漫画の巨匠が若き日々にお世話になったのかな…。
西武線の反対側には紅梅湯があり、1回お邪魔しました。
桜台駅の北側には2007年に廃業した「桜湯(ビル銭)」が残り、福祉施設として利用されているような。この桜湯の隣には、かつて園芸センタと釣り堀がありましたが、今や巨艦マンションが桜湯を圧倒するが如く建っています…嗚呼。