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薄暗い常盤湯の店内、しかし浴室には天から木漏れ日のように降り注ぐ光?
見慣れたはずの風景も何かがいつもの銭湯と違うと思えば、見上げてびっくり。
頭上にあったのは、まん丸のかわいらしい湯気抜き天井だった。
「凸」の字型が多い東京銭湯の湯気抜きでは異例の形、
ぐるり巡る採光窓から、豊富な陽光がさんさんと降り注ぐ。
 
小奇麗に改装された浴槽周りに、ぴかぴかに磨かれた床。
明るくはきはき、笑顔が魅力的なおかみさんの手入れの賜物だ。
だが我々入浴客にこそ未だ健在に映った常盤湯も、築60年。
老朽化は裏で着実に進行していたようで、やむなく今回の閉店に至った。
黙々と体を洗い続ける男性陣、対照に賑やかな壁向こうの女性陣。
男湯まで届いてくるお喋りに、廃業を惜しむ声は止むことがない。
 
ふいに飛び越えてきた、
 また、どこかで会いましょう?
行きつけの二子玉川の銭湯で、いつか自分も発した言葉だった。
 
 
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〇 常盤湯
 
住所 東京都豊島区南長崎4?39?15

※ 2008年3月29日をもって廃業