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ある夜、仕事帰りの散歩をしていたら、蔦に覆われた建物を見つけた。
どきどきしながら建物を見てみると、少しだけのぞいた壁面に「淡路町・画廊」
くっついた建物に灯りがついていて、そちらは「お茶の水画廊」
淡路町とも御茶ノ水ともつかない場所だからもっともな名づけ方なのかもしれない。

昼間にまた来て蔦の中をよく見てみた。
もうひとつ蔦に覆われていない箇所は、窓。
これがよく見ると蔵に使われる丈夫な窓。 そう、ここは蔵だったのだ。

見事なまでのツタの絡まり方、蔵の観せかたといい、実に格好良い場所。
こんな場所で展示がされているなんて・・・。
この画廊が経てきた時間までもが、この場所での展示に重みを与えてくれそうに感じる。

今は展示をしていなくて、見られないのが残念だが、併設の「御茶の水画廊」で4/15~26まで、飯田鉄氏・寺田侑氏による写真と言葉の展示がある。
また淡路町画廊での次の展示は5/19~24の猿田るみ氏(写真)の個展。

昔の人が大事な財産を蔵にしまったように、ここでの展示もきっと大切なひとときになりそう・・・ 早くのぞいてみたいもの。

淡路町画廊
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2-11
電話: 03-3251-2472
11:30から19:00まで 日曜・祝祭日休館
入場料 無料

出展者情報
(寺田氏、飯田氏はセブンアンドワイより引用)

・写真とことばの展示「まちの呼吸」@御茶の水画廊(淡路町画廊併設)
4月15日(火)~26日(土) 休廊4月20日(日)

寺田 侑(テラダ ススム)
1945年12月、疎開先の埼玉県百間村(現、宮代町)で生まれる。翌年、疎開先から元の川口市内の四軒長屋の一画に戻る。そこで、1968年まで過ごす。1972年、大学卒業後、諸業に従事しながら、美術評論をこころざす。1973年、友人たちと同人誌「絵画 芸術研究」を創刊し、第7集(1977年)まで続ける。その後、個人誌を発行するも、1号で終る。1970年代後半から「ニューミュージックマガジン」(現、「ミュージックマガジン」)に美術展の小コラムを約7年間続ける。1993年から1年間、「アサヒグラフ」で「現代アート人」(写真・宮尾飛古氏)の連載をする。このころから、現代美術、写真への関心を強める。現在、美術評論とともに、近代に生きた人びとの記録と記憶を掘り起こしている

飯田 鉄(イイダ テツ)
1948年北千住に生まれる。助手、暗室マンを経てフリーランス。建築物を中心にした都市環境、また庶民生活をテーマにした撮影を継続する。1987年日本写真協会新人賞

書籍
4887730799

・「忘却の海(八)」@淡路町画廊
5月19日(月)~24日(土)
最終日17:30まで

猿田 るみ
ホームページ
モノクロによる、主に植物の退廃を感じさせる写真が魅力的な写真家。

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* おまけ *
隣のたてものの、植物も元気・・・
メーターに完全に寄生?してます
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