
瀬戸内に浮かぶ直島に行ってきました。
東京からも多くの人が訪れています。
それぞれの時間、それぞれの物語。
直島で見かけた東京人を描いたスケッチに、想像でストーリーを添えました。
【旅人1】芸術家夫妻

夫は作家、妻は陶芸家。
いつまでも若い二人は、服装もアバンギャルドでいつも刺激的です。
八王子市に住まいを構え、週に一度は打ち合わせで都心に足を運びます。
今回の直島は2度目ですが、刺激と癒しに満ちた時間に身を委ねています。
まるで温泉につかるようにおだやかな笑顔で、頭から足の先までたっぷりと島の時間を満喫しています。
昼に受けたインスピレーションと夜のおいしいお酒が、夜更けにたっぷりと混ざり合い、新たな作品のヒントを得た二人の朝は、夜明けよりも早くやってくるのでした。
【旅人2】ジョン・ヨーコ夫妻

ジョンはロンドン、ヨーコは東京生まれ。学生時分に東京で出会い、はや30年。
ジョンが耳元で愛の言葉をささやけば、ヨーコは小鳥のような軽やかな足の運びで喜びを表現してみせます。
これまで二人でずっと行きたいねと温めてきた直島旅行が、
結婚30周年についに実現することとなりました。
直島の町で展開される現代アートの試みである「家プロジェクト」、特に「南寺」と地中美術館の「オープン・スカイ」を楽しみにしています。
ジェームズ・タレルの「光」の表現を、心と体で受け止め、ふたりは新たな愛の言葉を手にすることでしょう。
【旅人3】役者夫妻

劇団員の二人は、下北沢に同棲して3年目。オフシーズンに直島にやってきました。
彼が彼女の家に転がり込み、何となく始まった同棲も、気がつけばズルズルとロングテイル。アマゾン奥地にこもるようなジメジメした通販生活に終止符を打ち、彼女に結婚を申し込もうと、彼は決意してこの旅行を決めました。
ベネッセハウスの近くにある、直島のシンボルとも言える草間彌生のカボチャのオブジェ。
「これに二人で触るとご利益があるよ、二人が結ばれるとか、さ。」
来るべきプロポーズタイムに備え、布石を打つような彼の先制パンチに
「え、今のって?今のって?」
と嬉し恥ずかし、早くもノックアウト気味です。
【番外編】ワールドトラベラー夫妻

フランスから観光でやってきた二人が、迷わず選んだのが直島。
米国雑誌「Traveler」に世界の七大名所として紹介されたこともある有名な島で、日本滞在の8割を過ごす予定です。
日本人の観光客が急ぎ足で、島の美術館やアートプロジェクトに出かけて行くのを横目に、二人はワインを飲みながら、レストランでゆっくりと旅を楽しんでいます。
それぞれの時間、それぞれの物語。
次はどんなストーリーが待っているでしょうか。






