|
|
| 2009/12/17 10:10 | コメント(4) | トラックバック(0) |
|
風情ある小路の残る神楽坂、その中でも最も好きな路地はと問われれば、
私は迷いなく、熱海湯脇の石段を挙げるだろう。
上側に立てば、鼻のいい人ならほのかに漂うお湯の香りに気がつくはずだ。
一段一段踏みしめる度に濃くなる香り、時おり響いてくる桶の音。
石段を下りきり顔を上げれば、干された色とりどりの足拭き絨毯が迎えてくれる。
古風な花街に忽然と現れる、熱海湯。
500軒に届こうという銭湯巡りの旅においても、これほどまで街並みに溶け込んだ一軒に、
私はいまだ出会ったことがない。
坂と路地に挟まれて、少々窮屈そうな間取り。
だが温もり溢れる木の香り、艶やかなタイル絵、威風堂々の富士山-
小さな空間ながらも古き良き魅力が凝縮された熱海湯は、
東京を代表する名銭湯と呼んでも過言ではない。
大正時代から、東京きっての花街として知られた神楽坂。
「熱海湯は芸者でもっていた」とはご主人の弁、かつては若い芸子さんで大賑わい。
そして朝は三味線の稽古、夜はお座敷からの嬌声で、ゆっくり眠る暇すらなかったと聞く。
昨夏、名古屋からやってきた友人が東京の銭湯に浸かりたいと言ったとき、
真っ先に思いついたのがここだった。
たびたび東京を訪れるうえに、「地図が読める女」を自負する彼女。
へたな東京人以上にその地理に精通していたようだが、
よい意味で、東京に対する印象を裏切ってみせたに違いない。
○ 熱海湯
住所 東京都新宿区神楽坂3-6
電話 03-3260-1053
営業 15:00~25:00
定休日 土曜
[PR]
出ました、でました!私が30年間生まれ育った町 神楽坂!しかし皮肉な事に ここ熱海湯を初めて訪れたのは、結婚をして千葉に引っ越してからです。私は隣り町山吹町の「松の湯」前の風呂無し一軒家に住んでおり、この松の湯で産湯を浸かったようなものです。各銭湯にはいつも一番風呂に来る「主(ぬし)」ならぬ者がいて、見慣れぬ「よそ者」が入って来ると、目を光らせていました。贔屓の銭湯が休みで、他の銭湯にいかなければならない時は、ちょっと肩身の狭い思いでおそるおそる入っていた思い出がありす。昔、三國連太郎が、五十番(中華まんじゅう)横の本多横丁に住んでいた時、ここ熱海湯を訪れた事があるとお女将が言っていたような…神楽坂表通りの雑踏から逃れ、どこからか三味の音が聞こえてきそうです…
村雲様 こんばんは
熱海湯再訪でしょうか、、??
確かに、すばらしい!これぞ東京銭湯。
でも、、ちょっと離れた第三玉の湯さん。
なぜか、こちらのほうがお客さんは多いのですよね、、。
私は熱海湯好きですが、、、。
設備、なんでしょうかね、、。不思議でなりません、、
(逆の意味で第三玉の湯さんには申し訳ないですが、、、)。
唐破風で、ペンキ絵で、中央カランに斜め鏡があって、深湯は熱アツ、
欲を言うなら実母散が入ってる、設備はせいぜい超音波ブクブク、
板場は広々、ツヤでピカピカ、乱れ籠の山積み、天井は高い高い、、、
当然ですが、高めの番台(^^
こんな古風な銭湯は消えつつあるようです。
千住のM_Hachiya
>けいぼうさん
神楽坂の小さな町名が並んでいるあたりで幼少時代遊んだという
お話を伺っていたため、きっとこちらもご存じだろうと思っていました。
この一帯で伝統的な銭湯はこれくらいですが、
少し北の「○○町」が並んでいるあたりには、「松の湯」をはじめ、
今でも多くの銭湯が残っていますね。
>各銭湯にはいつも一番風呂に来る「主(ぬし)」ならぬ者がいて、見慣れぬ「よそ者」が入って来ると、目を光らせていました。
幼少時代の貴重なお話、ありがとうございます。
お遍路企画も3年目、普遍化した昨今ではそのようなことはなくなりましたが、
昔はどこにもそのような光景が見られたのでしょうね。
子どもたちもそこで社会のマナー、そして大人との付き合いを学んでいったのでしょう。
ここ熱海湯は、東京銭湯の中でも5本の指に入るお気に入りです。
本当に不思議な一帯の、素晴らしい銭湯です。
湯に浸かっていると、開け放たれた窓から三味線の音が
ほんとうに聞こえてきそうですよね。
>M_Hachiyaさん
やはり、こちらへも来られていましたね。
お遍路マップを手に入れ、通勤電車で眺める日々。
と、そこに飛び込んできた神楽坂の熱海湯。
大きな富士山があるうえに、「番台」の青いマークときたではないですか。
いてもたってもいられず、すぐに入りに行きました。
あの坂を下り鮮やかなマットを目にした時の感動は、今でも忘れられません。
>でも、、ちょっと離れた第三玉の湯さん。
>なぜか、こちらのほうがお客さんは多いのですよね、、。
実はそちらへはまだ伺ったことがないのですが、そうでしたか。
ですが店前には多数の設備を謳う電飾看板がありましたし、
古風な外観ながらもおそらく内部はきれいに改装された一軒だと思っていました。
熱海湯は今どきそうして、というくらい「何もない」銭湯です。
しかし現在は、あの2層式にペンキ絵に番台という、
かつては当たり前だった銭湯が、とても珍しくなっています。
厳しい時代だとは思いますが、本当にいつまでも残ってほしい一軒です。
(1)画像の中の文字がわかりにくい場合はプレビューを押して画像を再表示させてください。(2)時間帯によってはコメントの投稿に時間がかかることがあります。ご了承願います。(3)コメント投稿時にエラーがでても多くの場合コメントは反映されています。二重投稿にならないようご注意ください。
[PR]