第八拾伍番札所 ~ 菊水湯 ~ 文京区・本郷

トーキョー銭湯
2009/12/10 10:10 | コメント(8) | トラックバック(0)
  • 村雲

 本郷も かねやすまでは 江戸の内-
その名は古く徳川時代の川柳にまで遡る、文京区の本郷。
坂の多い古風な町並み、あちこちに見られる古本屋や出版社。
東側にはかの日本最高学府を構え、かつては多くの文人たちが住まったこともあり、
どこかしら知的な雰囲気漂う閑静な住宅街だ。
その一角にゆらりはためくのは、風情あふれる手染めの暖簾。
本郷に残る唯一の銭湯、菊水湯だ。
 
大正とも明治とも伝えられる創業、由緒ある土地柄にふさわしい堂々たる面構え。
大きな唐破風に、風情ある懸魚飾り。お約束の富士山も、
今春に亡くなられた早川氏のペンキ絵が、驚くほどきれいなまま残されている。
だが注目すべきは、男湯隅の本棚だ。
古い銭湯にも雑誌や漫画を備えた銭湯は少なくないものの、
菊水湯の本棚といったら、ミステリーやサスペンスの長編小説がずらり居並んでいるではないか。
さすがは本郷、そこはかとない知的な空気は銭湯の内側までも支配していたようだ。
 
昨今では少なくなったものの、東大の学生たちも未だちょこちょこ訪れるという。
脱衣所の中央には、硝子机を囲むようにした畳椅子。
煮詰まった頭で研究室を抜け出した学生たち、
菊水湯は心身ともに癒された彼らの本音の語り場として、
日本が世界に誇る大発明の発信地になってきたかもしれない。
 
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○ 菊水湯
 
住所 東京都文京区本郷4-30-16
電話 03-3815-2637
営業 15:30~25:00
定休日 金曜


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コメント

ここは絶対良い!人通りは少なく、迷路に迷い込んだ感じで、いつまでも残したい!

Posted by: 佐倉のけいぼう! Date: 2009/12/10 14:31

会社移転前が5丁目だったので、ここにも
よく行きましたよ~。
会社自体石鹸売ってますので、新製品を持ち込んで
同僚とひとっぷろしたものです。

日記には書いてませんけど、ここ一カ月ほど
毎日銭湯に行ってます(苦笑)
ストレス発散に最高なのです♪

Posted by: velvet:::nico Date: 2009/12/10 21:50

村雲様 こんばんは

ここは、、大丈夫でしょう~(^^
お客さんは多いですし、、、。

でも、わかんないですよね~、昨今。

昨日は、池袋の新栄湯さんへ入湯。
外は昔のままの様子ですが、カランと湯船は改装されてますね
(それも、大分前のようですが)。
カランの間隔が広かったな~。

あのロケーションは、、心配では、、ありますね。

                       千住のM_Hachiya

Posted by: M_Hachiya Date: 2009/12/10 22:21

>けいぼうさん
 
ほんとうに、都内でも屈指の名銭湯だと思います。
私が初めて訪れたのは、2008年の年明けでした。
南北線の後楽園駅から歩いて行きましたが、おっしゃる通り迷路のような路地に苦しみ、
上がったり下がったり、行ったり戻ったり、辿りつくのに20分以上要したでしょうか。
 
そのうちに、飛び込んできた煙突。
ようやく辿りついた先にあったのは、もうどうしてといわんばかりの見事な一軒でした。
その時の感動は、忘れられません。
菊水湯は、東京でも私の5選に入る、お気に入りの銭湯であります。

Posted by: 村雲 Date: 2009/12/10 22:40

>velvet:::nico さん

おや、こちらへも行かれたことがありましたか。
古風な街並みに現れる、伝統の唐破風。
もう、感動しっぱなしでした。
職場からもそう遠くないゆえに、暇を見つけては訪れる一軒です。
 
>ここ一カ月ほど毎日銭湯に行ってます(苦笑)
 
やはり、あの爽快感はたまりませんよね。
今宵は、どこのお店へ行かれたのでしょうか。
かつてない逆境の時代ですが、ひとつでも多くの銭湯に残ってほしい-
そのような思いで、このコラムを綴っています。

Posted by: 村雲 Date: 2009/12/10 22:44

>M_Hachiya さん
 
>ここは、、大丈夫でしょう~(^^
>お客さんは多いですし、、、。
 
私も、そう思いたいところです。
しかし巡り巡って数百件、はためには流行っているように見えても、
「まさか」「あそこが」は止むことがありませんでした。
ここだけは、是が非でも次の世代に残したい一軒です。
 

>昨日は、池袋の新栄湯さんへ入湯。
 
あそこへ行かれましたか。
現在はあまり行く機会はありませんが、池袋は高校時代の親友が大学時代に住んでおり、
学生時代は静岡からよく遊びに行きました。
店前の大きな庭石、そして中央に鎮座する海亀が、とても印象的な一軒でありました。
浴槽こそ改装されていましたが、あの古体は東京中をもってしても
本当に珍しいものだと思います。
 
栃木出身の私には、どこも高層ビルの大都会というイメージしかなかったため、
駅から数分の距離にあのような古風な銭湯が現存していることを知ったときには、
とんでもないカルチャーショックを受けたのを覚えています。
 
新栄湯は、昨春にこのコラムでも記事にしています。
お手すきの折にご覧いただければ、幸いです。

Posted by: 村雲 Date: 2009/12/10 22:50

村雲様

昨年04/28の記事、拝見いたしました。
いやー拝見してなくてスイマセン(^^;;

で、亀と石。まさに、そのまま継続していらっしゃる。スバラシイ。
3羽根の天井扇風機は、すでに、ちょっとヤバそうでした(冬なので
回っていなかったかも、、)。
ペンキ絵は早川師作の平成17年もの。ちょっとキテいましたね。
もー書き換わることは、、きっとないでしょう、、。

周りは高層ビルだらけ。Metroの出口はすぐそこまで迫っています。

番台のご主人は着物姿で印象的でした、、。

                       千住のM_Hachiya

Posted by: M_Hachiya Date: 2009/12/11 23:08

>M_Hachiya さん
 
>番台のご主人は着物姿で印象的でした、、。

そうです、数百件を巡りながらも和服のご主人というのは、
これっきり出会ったことがありません。
はじめ路地裏から向かった時は、どこかの「教室」へ行く途中の地元住人かと思いました。
しかし暖簾を潜れば、今しがた目にしたばかりの風情あふれる姿。
浴室の設備こそ改装されているものの、この立地ということもあり、
新栄湯は、東京を代表する名銭湯と呼んでも過言ではない一軒です。

Posted by: 村雲 Date: 2009/12/11 23:37










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