第七拾参番札所 ~ 玉の湯 ~ 杉並区・西荻窪

トーキョー銭湯
2009/06/11 10:10 | コメント(6) | トラックバック(0)
  • 村雲

その知らせは、あまりに突然にもたらされた。
 西荻の玉の湯、廃業-
 
西荻窪駅の北口、古書店や喫茶店に挟まれた小路を抜けていくと、
数分もしないうちに玉の湯が現れる。
風情溢れる竹垣に大きな唐破風、高い格天井に富士山、はては七福神の宝船。
古きよき東京銭湯の姿を残しながらも近代的な浴室との見事な調和、
週末には両手でも数えきらないお客さんが開店を待ちわびる、
杉並区でも有数の人気店だ。
 
地元住民をして言わしめた"西荻・裏のランドマーク"。
お年寄りからサブカル浸りの若者まで、玉の湯は幅広い客層に愛される存在だった。
しかし5月上旬よりしばらくの休業の後、突然の廃業。
事前の告知らしい告知はなされなかったようで、
閉店を告げる看板に道行く人々は目を丸くして、みな驚きを隠せない。 
 
またしても、東京から名銭湯が姿を消す。
常連さんも気の毒だが、こと玉の湯で気がかりなのは庭池の大きな錦鯉。
ここには齢40年を超すという、まるで主のような白銀の鯉がいたはずだ。
玉の湯なき後、その歴史を見届けてきた彼らはいったいどこへ行くのだろう。
 
 
suginami7_tamanoyu_01.jpg
 
suginami7_tamanoyu_02.jpg
 
suginami7_tamanoyu_03.jpg
 
suginami7_tamanoyu_04.jpg
 
suginami7_tamanoyu_05.jpg
  
  
 
○ 玉の湯
 
住所 東京都杉並区西荻北3-32-3
 
※ 2009年5月31日をもって廃業


[PR]
コメント

村雲様 こんばんは

ここ2週間、いやな知らせが続きますね、、。

本日行った堀切の銭湯(稲荷湯)の早川氏のペンキ絵。平成16年3月製。
お客さんは、私の入った18時半ころから一人もなく独占状態でした、、。
まー、時代の流れ、と言えばそれまでですが、、。
何度も書いていますが、玉の湯さんのような「これぞ東京銭湯」、っていう
所ほど、廃業されていくのですよね。
サウナやジャグジー、露天風呂、なんてなくてもいいのにな~、と思う。
こー言う施設を借入金で作られてお客を呼ぼう、として逆効果、っていう
銭湯さんも多いように思えませんか??
もー880を切って、3年近く経過してお遍路のソレも危うい??(^^

私は、やっと400超え。まだまだですが、最期までやってくれるかな??

                    千住のM_hachiya

Posted by: M_Hachiya Date: 2009/06/13 23:15

本日夕方(17時ごろ)、同じ杉並区内は阿佐ケ谷の「玉の湯」に入りました。小生の両隣のカランでずっとお客が体や髪を洗うほどの「混み」ようで、地元でない小生は久しぶりに遠慮がちにそそくさと体を洗い、烏の行水!?を済ませて退場しました。阿佐ケ谷の林泉湯や高円寺の小杉湯でも、斯様に盛っていることからして、学生や若者の多い中央線沿線は安泰!と思ってましたが…。
西荻窪の「玉の湯」には昨春入りましたが、平日の夕方且つ雷雨という天候ゆえの「空き方(混み方)」かなと思わす客の入りでした。
ただし、風呂上がりに頭にタオルを巻いて銭湯を後にするに、西荻の町は視線が冷たい!名門女子大のお膝元でもあり、立派な中高層マンションが聳える町並みに、高円寺や阿佐ケ谷のアットホームさを求めるのは辛いかな。西荻窪駅の南には「第二玉の湯」があって、昨年早々に廃業しましたが、「松庵」という今やセレブな地域に建っていたのが災いしたか…?やはり銭湯は、「庶民」の財産として、庶民が使って残さねば!と思う今日この頃。


Posted by: 昭和34年生まれ Date: 2009/06/14 22:37

>M_Hachiya さん
 
小奇麗に改装されながらも伝統的なその姿、
老若男女すべてに愛される銭湯でした。
際立った設備はないのに、お客さんはとてもたくさん。
しかし、突然の廃業。実情は、外野には分からないものです。
 
我々お遍路組でもない限り、趣だけでは
内風呂のあるお客さんの呼び込みは望めないでしょう。
しかし新たな設備投資には、気の遠くなるような資金が必要です。
その体力が残されている銭湯はほとんどありません。
廃業していく様を指を咥えて見ているしかできないのが、もどかしくてなりません。

Posted by: 村雲 Date: 2009/06/16 23:02

>昭和34年生まれさん

阿佐ヶ谷の玉の湯ですか、私も昨秋に訪れました。
外観の趣は残しながらも綺麗に改装された店内、
お客さんが途切れる間はありませんでした。

>学生や若者の多い中央線沿線は安泰!と思ってましたが…。
 
私も、賑わっているお店が多いと思っていました。
しかし吉祥寺の鶴の湯、西荻の玉の湯、そして高円寺の宮下湯…
廃業のラッシュが止む気配はありません。
お遍路の旅も、悠々自適ではいられなくなりました。

Posted by: 村雲 Date: 2009/06/16 23:08

各位
34年生まれさんも言われるように、「使って残す」しかないのですよね。
それも、常連さんが多くならないと厳しいでしょう。
しかしながら、、、
設備老朽化に伴う客離れ(による減収)と設備更新の為の借款と変化への躊躇という2つの問題が現役銭湯の現実でしょう。
逆に、もしも、、、
(個人的意見ですが)行きつけのタカラ湯がピカピカの新銭湯に
変身したとして、常連が続くか、は疑問です。
銭湯は文化ですから、変わってしまうと遠ざかる、のではないでしょうか。

一方で、新銭湯じゃなきゃイヤだっていう人もいる?のでしょうか。
その人種は多くないように思えますが、、、。

「個人志向への生活様式の変化」には勝てないのかもしれません。

                      では 千住のM_Hachiya

Posted by: M_Hachiya Date: 2009/06/17 11:56

> M_Hachiyaさん
 
>(個人的意見ですが)行きつけのタカラ湯がピカピカの新銭湯に
>変身したとして、常連が続くか、は疑問です。
 
そうですね、昔から利用していた方にとっては、
ある日突然変わってしまった現代型の銭湯では、
落ち着かなくなってしまうことでしょう。
その一方で、行くことをためらっていた若い層には
受けることがあるかもしれません。
時代の求めるものは、刻々と変わってきていることでしょう。
私たちの愛する昔ながらの銭湯が失われるのは、
21世紀も10年が経過しようとする今、ある意味必然なのかもしれません。
 
この先、東京銭湯がどうなるのか。
八十八箇所の巡礼を達するまで、私はその行く末を見届けなければなりません。

Posted by: 村雲 Date: 2009/06/18 23:36










画像の中に見える数字4桁を、半角で入力してください。

(利用規約)

(1)画像の中の文字がわかりにくい場合はプレビューを押して画像を再表示させてください。(2)時間帯によってはコメントの投稿に時間がかかることがあります。ご了承願います。(3)コメント投稿時にエラーがでても多くの場合コメントは反映されています。二重投稿にならないようご注意ください。

[PR]
トーキョー銭湯の最新記事
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://tkyw.jp/apps/mtos/mt-tb.cgi/2628
Google
トーキョー銭湯の最新記事
コラム一覧
総記事数:3504