|
|
| 2008/03/08 00:10 | コメント(8) | トラックバック(1) |
|
中央区・日本橋人形町のお隣、蛎殻町。
背の高い真新しいビルの挟間に、古風な日本家屋がふいに現れるこの界隈。

地図を片手に目星をつけて歩くと、けたたましい工事の音が響いてくる。
鈍い銀色のシートに囲まれて、ぽっかりと空が口を開けた一角―
長い休業後、そのまま廃業に追い込まれてしまった木村湯だ。
すでに取り壊しはほぼ済んでいるのだが、
黒ずんでもはや屋号の「湯」しか読めなくなったのっぽな煙突だけが、ポツンと取り残されている。


直前に訪れた、人形町の世界湯。
開店前から多くの人が並び賑わっているように見えたのは、
こちらのお客さんが流れ込んできたかららしい。
おかみさん曰く歴史も長く、界隈を焼き尽くした大空襲からも奇跡的に逃れた、
本当に風情のある銭湯だったという。
訪れることができなかったのが、悔やまれてならない。
もう、その姿を確かめる術もない。
面影を偲ぶことすら、叶わない。
今となってはただ、隣のビルに焼け跡のように染みついた屋根の輪郭というのが、
流れた月日の長さを静かに物語っているばかりである。

○ 木村湯跡
住所 東京都中央区日本橋蛎殻町1-19-2
[PR]
今日もお疲れ様でした。ジムに行くとシャワーだけになってしまいますが、
やはり日本人なら風呂につかりたいですね。
木村湯、私も非常に残念。健康ランド風の風呂屋もいいですが、
古風な銭湯ってのはもっと貴重ですね。
お疲れ様です。
銭湯巡礼の旅、まさか湯に入れなかったとは!!!
戦前から建っていたのに本当にもったいないですね。
でも、きっと今どこかで有楽さんを待っている
素敵なお湯屋さんが産声をあげているかも。
枝を切られた木立と煙突が無惨ですね。
空襲でも焼け残ってきたのに、時代に殺されるのは寂しすぎます。
きっと素敵な建物だったのでしょうね!
銭湯の廃業が進んでいるんですね。
隣のビルに染みついた屋根の輪郭をみると、泣けてきます。
銭湯に限らず、
地域に根ざしたものが消えていくのは、絶え難いです。
>マッスルさん
いつもミットを持って頂き、ありがとうございます。
昨日のスパーのテーマは、"リードジャブ"でした。
>ジムに行くとシャワーだけになってしまいますが、
そうですね、それだけだと汗も掻きませんものね。
施設の充実した清潔感満点の銭湯も使いやすいのですけど、
ゆったりペンキ絵やタイル絵を眺めながら、浸かりたいものです。
奥の道具置き場の小窓からのぞく「千代の湯」、ご存知ですか?
入口がへんてこなので、上からでないと全景が分かりません。
ウチが一番、いい景色だと思いますよ。
>オリザさん
コメントを、ありがとうございます。
廃業の話は、知っていたんです。
だから、さほどショックはなかったのですが…
けれど生の話を聞くにつれ、口惜しくなってきます。
>でも、きっと今どこかで有楽さんを待っている
>素敵なお湯屋さんが産声をあげているかも。
それを望みます。
稀にですが、新規オープンの銭湯もあるのです。
常に情報に敏感でありたいものです。
>JKFFさん
こんばんは。
前回の"世界湯"で紹介した水天宮も、背景に高いビルがあったじゃないですか。
人形町も、あたりは真新しいビルばかりでした。
"玉ひで"や"柳屋"のようにまだまだ心配のない老舗もあるでしょうが、
人知れず消えてゆく老舗もあるのでしょうね。
今はただ、できる限り多くを訪れて記録したい、と思うばかりです。
>クリームさん
こんばんは。
おかみさんの話では、あの趣ある世界湯よりも
もっともっと古かったとのことですから…
本当に、悔やまれます。
今のうちに訪れるには、時間が足りない。
あちらとしてもお客さんが若干増えたのは喜ばしいことですが、
複雑な心境でしょうね。
(1)画像の中の文字がわかりにくい場合はプレビューを押して画像を再表示させてください。(2)時間帯によってはコメントの投稿に時間がかかることがあります。ご了承願います。(3)コメント投稿時にエラーがでても多くの場合コメントは反映されています。二重投稿にならないようご注意ください。
[PR]