今年の春にJR阿佐ヶ谷駅高架下の工事の様子をお伝えしましたが、
あれよという間に、気付いたら工事が完了しており、
2017年7月25日、商業施設『Beans阿佐ヶ谷(以下:ビーンズ)』が誕生しました。

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中杉通りに面したビーンズ阿佐ヶ谷入口。

施設がオープンする前はチェーン展開の飲食店やお惣菜屋さんとかが入るんだろうなーと想像していたのですが、
この『ビーンズ』には、「なぜ、この店が阿佐ヶ谷に?!」という
意外にも、なかなかにトレンディ(死語・いま逆に新しい!)な店舗や施設がオープンしているのです。

オープン直後の週末などは常に人の流れが途絶えず、結構な人出だったので、
阿佐ヶ谷の夏のメインイベント「七夕祭り」も終わり、混雑も一段楽したと思われる先日、足を運んでみました。

ちなみに『ビーンズ阿佐ヶ谷』は、もとゴールド街の場所にできた「ビーンズてくて」、
ビーンズができる前は「Dila阿佐ヶ谷」という名前だった「ビーンズぷらす」、
ダイヤ街だった「ビーンズくるく」の3つのエリアに分かれています。

なかでも、個人的に気になっていたのは、「麺や庄の」など個性的なラーメン店を運営する
ラーメンクリエイター・庄野 智治氏による『MENSHOグループ』の新店「箸とレンゲ」。

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お店はカフェ風のおしゃれな雰囲気。テーブルのほかにカウンター席もあるので一人でも入りやすいです。

この日食べたのは、お店のおすすめという「ぶどう山椒の麻婆麺」Sサイズ/700円
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素揚げしたナスとゴボウ、メンマ、青菜などトッピングも豊富で満足感のある一杯。
時おり、山椒の爽やかな刺激が口の中に広がります。
山椒は、和歌山県「カンジャ山椒園」のぶどう山椒を使っているそう。

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喜多方ラーメンのような平ちぢれ麺に、絹ごし豆腐とひき肉の麻婆ソースが絡んで、一体感のあるおいしさ。麻婆味ですが、そんなに辛くないです。

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ラーメンはSサイズMサイズがあり、今回はSサイズを注文したので、
ジャスミンライスと小鉢1品のセットメニュー300円を組み合わせてみました。

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お惣菜は10種類から選択可能。「牛蒡、じゃがいも、スパイス」というのを選びました。


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こちらは、「土佐柚子塩らぁめん」 Mサイズ/800円

すっきり端麗系の味わい。親鳥の清湯スープは鶏のうまみを強く感じます。
極細ストレート麺のツルッとしたのど越しがよく、高知県馬路村産の柚子の香りが爽やか。
鶏のチャーシューも柔らかく、むっちりした食感でおいしい。
スープの塩分は、もう少し抑え目のほうが好みかな。

隣の席で同じものを注文したおじさんが「なんか、そうめんみたいだね」「おせんべいのあられみたいのが入ってるね」と言っていました。
その通りです。実に的確な表現です。

全国各地の厳選食材を使用した、美味しく、健康的ならぁめん屋さん”と謳うだけあり、
日本各地から厳選した素材を使い、生産者にもクローズアップしたメニューが揃っています。

箸とレンゲ」のほか、『ビーンズてくて』の中にあるお店の一部をサラッとご紹介。

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インスタ映えするカラフルで分厚いサンドイッチのお店「POTASTA(ポタスタ)」。
レギュラー&シーズナルの約10種類のサンドイッチが販売されているそうです。

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すかいらーくグループが展開するカフェダイニング「和ごはんとカフェ チャワン」。
定食やどんぶり、うどんなどのメニューがあり、店内にはシニア層やファミリーの姿も多く見られました。

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働く女性をターゲットにしたデリ&カフェ「スイートカクタス」は、「とんかつ新宿さぼてん」の新ブランド。

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日本の食の再発見と、和食を身近に楽しむことがテーマのショップ「Una casita(おなかすいた)」。
旬の野菜や果物、日本各地の調味料や加工品などが並ぶ、食のセレクトショップ的なお店。


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出版社「オレンジページ」が初めてオープンする料理教室「コトラボ」。
あの“オレペ”のクッキングスタジオが、なぜか阿佐ヶ谷に!! 

講師陣は、TV等でも活躍の料理家・きじまりゅうたさんや、「うつくしすぎるお弁当」と話題になった「chioben(チオベン)」の作者・山本千織さん、江古田のベトナム料理店「Maimai」の店主・足立由美子さんなどなど、気になる方々がいっぱい!
ぜひ参加してみたいです。

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「ビーンズてくて」の通路には、ひと休みできるテーブル席もあり、おばあちゃんたちが談笑。
うん、やはりこういう光景こそアサガヤっぽい!

ちなみに、JR高架下の「ゴールド街」「ダイヤ街」、駅前のアーケード商店街「パールセンター」と、
阿佐ヶ谷にはゴールド・ダイヤ・パールとジュエリー系の名前が付いた商店街がありましたが、
現在、存在するのは「パール」のみとなってしまいました。

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スターロード側の「ビーンズくるく(元ダイヤ街)」のほうは、
以前からあったスーパーマーケット、書店、シニアブティックなどもほぼ残るようで、
そんなに大きな変化はなさそうです(現在一部工事中)。

それにしても、このように話題性のあるお店がビーンズ阿佐ヶ谷に登場した理由としては(妄想)
日々綿密なマーケティングに基づいて次の出店先を決めているであろう彼らのことだから、
きっと、阿佐ヶ谷は近い将来にメディアにばんばん取り上げられるおしゃれな街・観光地になってしまうのではないだろうか…!
そう、清澄白河に「ブルーボトルコーヒー」の日本1号店がオープンしたときのように。。


最後に、在りし日のゴールド街の写真で締めくくりたいと思います。
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個人的には、昭和な佇まいのお店やディープな阿佐ヶ谷が好きだったりしますが、
せっかく時間とお金をかけて作った施設ですし、阿佐ヶ谷住民にとって居心地よく、今後長く親しまれるスポットになってほしいと願います。

ビーンズ阿佐ヶ谷』まだ未訪のお店がほとんどなので、これから少しずつ制覇してみます!