コストコに行ってきました。
会員制とのことで、カードを持っている知人についていきました。

うわさのコストコを体験しに、三郷まで車を飛ばしました。

三郷までは中央道調布ICから首都高速~外環経由で約1時間。
日曜の午前は車もすいていて、スムーズに目的地までたどり着きました。
目的地は、新三郷駅に隣接したショッピングモールの一角にありました。

IKEA、ララポート、コストコがあり、一日過ごせそうです。
これはもう「一大買い物アミューズメントパーク」です。 

いつものショッピングカートの2倍はある、コストコカートを押していよいよ入店。
商品はパレットに乗せられたまま陳列され、在庫は上へ上へと積みあげられています。

大きな建物に入り、あまりに大きなものに畏敬の念を抱いた、この感覚。
修学旅行で行った東大寺の奈良の大仏を見上げた、あの時の感じと似ています。

店内は人、人、人。
大きなカートに、皆、つぎつぎと商品を入れていきます。

両手で抱えるほどのピザ、ギャートルズを実写化したような大きな肉、腰が抜けそうなほど重いボトル水、1年たっても底の見えないであろう香りの底なし沼・ダウニー 。

おばさまが大きな肉の塊をカートに入れる仕草を見ながら、不思議な違和感を感じました。
見慣れない景色だからです。

きっとこれまでは地元のお肉屋さんで、数日中に使う分だけ量のお肉を買っていたはず。
コストコが紹介したこのシステムに乗って、おばさまは、この大きな倉庫で、大きなカートで、大きな肉を買う、アメリカンスタイルの新しい価値観を受け入れたのです。

コストコの外で、購入した商品を知人同士で小分けにしたり、交換している人を見かけました。
これが一般的かどうかは分かりませんが、日本独特の発想なのかもしれません。

ワタシも、マッキー油性ペン2本とコーン缶2個を知人と交換しました。
ちょうど同じ値段でペン12本入り、コーン12缶入りでした。
異質に見える二つの価値に同じ値段がつけられています。

この物々交換は、楽しい。新しい。

ワタシは油性ペンで、みんなが笑顔になるような絵を描きたい。
一方、コーン缶2個はコーンスープとなって、食卓にクリーミーな笑顔をもたらすでしょう。



現代の資本主義の縮図のような、巨大な倉庫の中で、気づきました。
人並みに流されそうになりながらも
おばさまの肉を手にする風景に違和感を感じることができてよかった。

12本入りのペンを12本の消費材として使い捨てるのでなく、
1本ででも人を笑顔にしたいんだという願いを、あらためて自分自身で確かめられてよかった。

潤沢な商品の恩恵に感謝しつつ、一人ひとりの、一つ一つに宿る心の声も大切にしてきたい。
さあ、あなたも、コストコ、行ットコ。

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