今年のXマスはチキンでも七面鳥でもなく
「鹿」だった。
鹿刺アップ
知ってるかどうか知らんが世間はXマスとかいうどこかの外人が生まれたんだか死んだんだかを祝う祭だったようである。
そのどこかの外人が生まれたんだか死んだんだかを祝う祭の前日は「Xマスイブ」と命名され
本国では家族で祝う日のはずが世界を回って我が国ではいつの間にか
「恋人たちがいちゃいちゃとシャンパン片手に弄り合う日」
として公認されてしまった。
そして俺はといえば去年のXマスイブは中央線沿線のいつもの店で肉味噌キュウリを弄りながら飲んだくれ(泣)
今年のXマスイブは中央線沿線のいつもの店でお好み焼きを弄りながら飲んだくれ(号泣)
Xマス当日はといえば
本国では家族で贈り物を交換し合う日のはずが世界を回って我が国ではいつの間にか夜中のうちにサンタクロースという怪しげな老人が真っ赤なお鼻の酔っ払った鹿に乗って自宅に不法侵入し、証拠隠滅のためにいい人を装い賄賂を置いて帰るという
「見え見えの犯罪行為を黙認する日」
として公認されてしまった。
そして俺はといえば去年のXマスは夜通し飲み続けた友人が引っ越したばかりの自宅に不法侵入し、証拠隠滅も無視して聖なる夜に床で惰眠を貪る行為を黙認し(泣)
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今年のXマスは何のトキョめきもない(サプリ久松失礼!)友人が大掃除真っ最中の自宅に不法侵入し、証拠隠滅どころか自分の荷物まで我が家に放置してメシに強制連行されたあげく聖なる夜に脂まみれのB級グルメを貪る姿を黙認し(号泣)
きよちゃん
まさにXデイ!(爆泣)
※文中数々の不適切な発言があったことをお詫びします。

前置き(というか泣き言)が長くなったが
そんなわたくしにも真っ赤なお鼻の鹿さんはやってきた。
あ、間違った
真っ赤なお肉の鹿さんがやってきた。

話せば長くなるが(まじで今回長いです)遡ることXマスイブの数日前、中央線沿線の分際であろうことか
「ミシュランアメリカ版」として有名な「ザガットサーベイ」に載る
という甚だしく中央線らしからぬ快挙を賜ってしまった俺の行き着けにして相変わらず
料理が丁寧でその他がすべて雑な店「HIFUMI」 で執り行われた。

なんと鹿とな!あの上野動物園の檻の中でご後尾する姿か山奥の国道の路肩でご臨終する姿しか見たことのない鹿!
※文中またしても不適切な発言があったことを繰り返しお詫びします。

あれって食えるんだね!そりゃそーだ!動物だもの!!! (あいだ●つお)

長らくXマスイブにいくら靴下をぶらさげてわくわくしながら眠っても真っ赤なお鼻の方は来なくなって久しい中央線の鹿好きたちは靴下の代わりによだれをぶらさげてわくわくしながら夜の街を集まってきた。

するとまず真っ赤な方の前座に真っ白な方が登場。
ふぐ1
こ、こ、これってもしかしてあれですか?
世間一般で「河豚」とか呼ばれているお方やないですか?
河豚!前座に河豚!
丼でください!!(号泣)
そしてコンマ0,1秒で白い方を抹殺した血も涙も無い者たちはひたすら赤い血を見る、じゃない待つ。
客1
待ち過ぎてだんだん自分が鹿になってくるのを実感する。
客2
そしてはいきましたよ真っ赤なお方が!
先陣切ったのは
「真っ赤なお肉の鹿刺しさん」
鹿刺1
危うく鹿になる危機だった者たちは容赦なく侵入者に判決を下す。死刑。抹殺!瞬時に抹殺!
略して瞬殺!!!

鹿!鹿美味いっす!鹿柔らかいっす!まるでコクのある馬肉のような、違うな、上品な赤身の牛肉のような、違うな、なんだろう…。
そうだ!鹿肉だ!!!(当たり前)
続いておもむろにガスコンロが登場。
ガス
こ、これはもしや…。。。
鹿鍋肉
正解!はい正解!知ってるもんねこーゆーの。お鍋だね!やったことあるもんねこーゆーの。
安っい豚肉で!!
刑事たちは即時に
「証拠隠滅を防ぐための撮影儀式」を速やかに遂行する。
撮影1
そして二審判決は下される。死刑。抹殺!瞬時に抹殺!
略して瞬殺!!!(連呼)鍋2
もう情状酌量の余地はない。
死刑決行。
土鍋が乗ったとたんにとりあえずどんどんぶち込む。店主の丁寧な仕事が行き届いた鹿肉は店主の雑な説明によるとほんの少ししゃぶっとしただけで食べた方が良いらしい。
言われなくてもほんの少しで全てなくなったけど。
はい美味しい!!
先ほどの鹿刺しよりかなり脂ののった鹿肉鍋を瞬く間に抹殺した者たちはしばし漬け物を箸休めに突きながら
漬け物
「鍋のあとは雑炊だよね?」
と期待に胸を膨らませる。もちろん腹を膨らませる余裕もまだたっぷり残っている。

するとである。
「雑炊の前に」
鹿焼き
鹿焼き!鹿焼きだよ!またの名を焼き鹿!この世でいちばん崇高と言われる
「脂の乗った肉を焼いて食う」という儀式!!!
「女将を呼べ!!!」

あ、この店、前にも言ったけど女将はいない。ていうか将来もしかしたら女将になるかもしれない女性はいるんだけど、その女性なら呼ばなくても先ほどから
俺の隣で一心不乱に鹿を食ってる。
まあ女将とか別にどうでもいいから漬け物を肴にひたすら日本酒を冷蔵庫から勝手に出してどんどん飲みすすめる。
日本酒1
日本酒2
はやと
そうこうしているうちに丁寧な仕事を施した土鍋が丁寧も雑も何の説明もないまま
せ●とくんのような風貌の店主の手から受け渡される。
ひろきさん
まああれだけど。
説明なんかなくたって何が入っているかはわかるけど。
雑炊
正解!はい正解!はい美味しい!
はい魔法瓶に入れて持って帰りたいですぅ~~~(感涙)

そんなわけでどこかの外人が生まれたんだか死んだんだかを祝う日に長年不法侵入を続けてきた真っ赤なお肉の鹿さんを、今年ばかりはそうはいかぬと崇高な決意のもとそのXデイ数日前に無事みんなで笑い者、じゃない食い者にした
六法全書なんか開いたことどころか表紙を見たこともない司法の番人たちは突き出た腹と真っ赤なお顔を満足げに擦りながら、それぞれの帰路につき、長いこの話もようやく終わるのであった。
世界の平和は守られた!!!


ちなみに年が明けたら次はやれ牡蠣祭りだの河豚祭りだの蟹祭りだのが執り行われるようであるが
もちろん常連にしか知らされない。
さあ、やることはわかっているね?きみもこの店に来るのだ!昇天確実!

あ、奥の方で俺がクダ巻いてても見て見ぬフリしてね♪

次の祭りの話はまたいずれ。頑張ればまだきみも間に合うかもしれない。

次回を待て!

【馳走 HIFUMI】
杉並区阿佐ヶ谷北1-27-5 IF
03-3310-7177