新宿や六本木に行って満たされない日々の欲棒を埋めようと必死になっている女子だけが
乗っている大江戸線。
ボクはローションがよく落ちているという汐留に行くために乗っていた。
そして、代々木に着いた時、
まさかの”トキョめきガール”と出会った。

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電車の椅子の中央に座っていたボク。
前の席は空いていたので、誰かが座った。
まあ、誰か座ったのかをすかさずチェックするのが
ボクの日課なので文庫を読んでいて首が疲れたな~というていでその子をチェックする。
女子だった。
まあ、うすうす気づいていたから、見たのだが……。
髪型はおかっぱ的で髪の量は少なめ。
ちょっと硬そうだ。
顔は橋本絵莉子っぽい(チャットモンチーのドラムが抜けて悲しい)
単純に言うと地味だが、嫌いではない。
でも、興味が湧くほどではない。
でもでも、いちおう全体をチェックしようと文庫本に目を戻すていで
上から下に目線を移動させる(決してやらしい感じではなくさりげなくナチュラリーなテイストで)。
すると、上は普通だが、下は奔放な革のホットパンツに網タイツ。靴は黒のブーツ。
刺激的な取り合わせだった。
意外なギャップってやっぱり……
トキョめきの瞬間である。
「えっ、キックボクシングやってんの?」
みたいなギャップ。たまらん感じがある。

でも、ボクはそれ以上、彼女を見る事ができなかった。
だって、本人が思っている以上に不審者を見る目でボクの事を見ていたから。
ボクは日々、勝手に傷ついている。


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