高松から坂出へ向かう予讃線の中、ひとり、またひとりと乗り込んでくる白装束。
はじめ、和歌山から四国へ向かうのフェリーの中で見かけたときは
どこぞの宗教集団と思ったものの、すでに見慣れた光景だ。
彼らは、お遍路さん。八十八箇所霊場の巡礼者たち、
ここ四国では街中、車中を問わず、至る所で彼らの姿を目にする。
 坂出、坂出ー 
高松からおよそ30分、白装束とともにホームへ降り立つ。
 

四国遍路79番札所・金華山天王寺を抱える坂出。

訪れたのはこの地に残る敷島湯、創業90年以上、香川の中でもきっての古銭湯だ。

古代遺跡のような洋風建築、東京ではほぼ姿を消した希少な様式だが、
地方の古い銭湯では今でもまれに目にすることができる。

四国遍路を9度成就、毎年京都の比叡山へ参るという、信心深いおかみさん。

霊場のお膝元だけに巡礼者も多い敷島湯、「お遍路さんがきたら、"お接待"してさしあげるのよ」。

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○ 敷島温泉
住所 香川県坂出市元町2丁目6-19