名古屋でモーニングを食べたい―私の長年の夢が、ついに実現した。

訪れたのは、名古屋喫茶店の代表選手「コメダ珈琲店」本店。
4時に起き、5時半の電車に乗り、6時半の新幹線に乗り、9時半に名古屋駅到着。さらに地下鉄に乗り換え、10時に最寄駅の「いりなか駅」に着いたら徒歩でお店へ。起伏のある坂道を上り下りし、県道沿いのお店に着いたのは10時半。オレンジ色のロゴ看板が見えたときは、富士山頂に到達したような感動を覚えた・・・富士山に登ったことはないけれど。

コメダ珈琲店のモーニングは11時までなので、けっこうギリギリの入店。家族連れから仕事中と思わしき人など、客層はさまざま。雰囲気はファミレスに似ているけれど、ベルベットのような紅い生地が張られたソファや、常に漂っているコーヒーの香ばしい香りが、ここが紛れもない喫茶店であることを思い出させる。

席に座り早速メニューを開くが、「モーニング」というメニューが見つからない。聞けば、モーニングメニューがあるのではなく、モーニングの時間帯にコーヒーを注文すると、バター付きのパンと玉子が自動的についてくるということだった。さらに「おぐら」のトッピングを追加。イメージ通りの「名古屋モーニング」の品が揃う。

コメダ珈琲店名物の「シロノワール」は、さすがにモーニングと一緒には食べられなかったので、夕方、違う店舗に行って注文。サクサク生地のパンの上にアイス、これにシロップをかけて食べる。普通サイズは巨大なので、ミニサイズの「ミニシロノワール」にしたけれど。

帰りに乗ったタクシーの運転手さんが喫茶店好きだったので、名古屋の喫茶店文化についておもしろい話が聞けた。モーニングの時間にコーヒーを注文すると、茶碗蒸しがついてくるお店もある。モーニングの時間でなくても、コーヒーを注文すると豆などのつまみがついてくる。「鉄板スパゲティ」というメニューが名古屋の喫茶店にはある。名古屋の方には当たり前の話かもしれないけど、私には新鮮な話ばかり。

モーニングの時間から一日がはじまる文化。
「打ち合わせは喫茶店で」という会話が日常的にある文化。
新幹線でたった3時間ほどの距離なのに、名古屋での喫茶店の存在は、東京とは明らかに違っていた。喫茶店好きとしてはとても羨ましい。 名古屋に住みたいなあ、なんて思わず本気で思ってしまいそうになった。

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コメダ珈琲店 本店
愛知県名古屋市瑞穂区上山町3-13-2
052-833-2888
7:00~23:00
無休
http://www.komeda.co.jp