カフェにはふらりひとりで行ってしまうことが多いけど、女友達と行きたいカフェ、というのがある。

自由が丘の「古桑庵」もそのひとつだ。喫茶の友は、大学時代の女友達ふたり。
お店は、駅前の雑踏を抜け、住宅街に入ってすぐのところにある。坂を少し上り、お店である古民家がだんだん見えてくる。辿り着いてびっくり、庭先では小さな梅の木が花を咲かせ、その佇まいは、ここが自由が丘駅からすぐの場所とは信じられないくらい、凛とした雰囲気が漂っていた。

人気のお店らしく、少し待つことに。縁側に座って待ちながらガールズトークも楽しくて、待ち時間も楽しむ。
しばらくして、上品な年配の女性に中に案内される。中はかなり広い座敷になっていた。お店の名前は「夏目漱石の長女筆子の婿である小説家の松岡譲さんがつけた」(古桑庵のHPより)など、由緒あるエピソードのあるこのお店は、昭和29年に建てられた茶室で、どの席からも、立派な中庭をのぞむことができる。
古い大きな窓から中庭をのぞむ情景が、ちょうど一昨年京都に行ったときに泊まった宿の様子に似ていて、気持ちはすっかり京都旅行。

室内には、雛飾りが所狭しと飾られていた。手作りのもの、古いもの、中にはうさぎのお内裏様とお雛様もあってかわいい。3人ともホットカフェオレを注文。お茶請けについていたバナナケーキもおいしい。

庭先でお互いに写真を撮り合う老夫婦を眺めながら、「なんだかいいねえ」とぼんやりつぶやいたりして、のんびり過ごした。   

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古桑庵
目黒区自由が丘1-24-23
03-3718-4203
11:00~18:30
水休
http://kosoan.co.jp