銀座の老舗のお菓子屋、「銀座風月堂」に行く。

入るとすぐはお菓子のショーケース、その奥に喫茶室がある。レトロな字体で「喫茶室」と書かれたガラスのドアをあける。2階まであり、1階の半分が吹き抜けになっていて開放感がある。

通りがよく見えるガラス張りの窓際に座る。お客はあまりいない。
奥のほうに座っているお客の会話に耳を傾けてみる。年配の男性ふたりだ。見えないので声だけで想像してみる。五十代くらいのサラリーマンと老紳士、だろうか。きっちりとした話し方から、どちらもきちっとした身なりをしていると想像する。老紳士のほうがたくさんしゃべっているが、内容までは聞きとれない。たまに聞えてくる五十代くらいのサラリーマンはよく通る低い声だ。昔はデザイナーだったんです、という言葉が聞こえてきた。

奥のお客の会話に気を取られているうちに、コーヒーが運ばれていた。砂糖の袋や敷かれたコースターにも銀座風月堂の扇子がプリントされていてかわいらしい。
コーヒーは深い味わいだった。最近はエスプレッソベースのコーヒーばかり飲んでいたけど、やっぱり普通のコーヒーは、体の中にじっくり染み込み、落ちつかせてくれる。

歴史を刻んだ空間での一杯のコーヒーは、まだまだやめられない。 

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銀座風月堂
中央区銀座6-6-1
03-3571-5000
10:00~22:00
無休
http://www.tokyo-fugetsudo.co.jp