銀座は楽しい街だ。

日本の老舗のお店が多く軒を連ねるいっぽうで、世界中のブランドやお店も集まっている。歩みをすすめるたび、路地に入るたび、いろんな国にトリップできる。たとえばバーニーズ・ニューヨーク。奇抜なウィンドーディスプレイが楽しい。ウィンドーだけを視界に入れると、そこは「ニューヨーク」。路地でみつけたマリアージュフレール。パリのマレ地区にあったお店でそっくりそのままだ。お店だけを視界に入れると、そこは「パリ」。
でも、そんなトリップ感覚に、ちょっと落ち着かない気分になることもある。日本イチの繁華街なんだから、もっと日本らしさが欲しいって思ってしまう。

ちょっと休憩しようと思い、喫茶店を探す。大通りにはあまりないので、路地を探す。豪華なたたずまいの「蕃」というお店をみつけた。この感じは見覚えがあるぞ、と思ったら、東亜珈琲館の系列店。とにかく広く、過剰とも思える装飾なんだけど、コーヒー豆のお店がが経営しているだけあって、おいしいコーヒーを出してくれる。

カフェオレを注文する。寒くなってからは、飲むのはもっぱらカフェオレだ。ブラックに近い濃いめのカフェオレのうえに、たっぷりクリームがのっている。カップを口に運ぶと、香ばしいにおいがする。

「日本らしさ」について、ひきつづきちょっと考えてみる。こういうお店は、日本らしさなのかな?「らしさ」にこだわらずになんでも吸収してしまうところが、「日本らしさ」なのかもしれないな、と思った。   

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珈琲 蕃
中央区銀座3-8-10
03-3564-0181
7:00~21:00
土日~19:00
http://www.hp.jc-c.co.jp/ban