上野に用事があるという連れについて行った。

少し時間があったので、以前コメントをいただいた方に教えてもらった「古城」という喫茶店を探すことにする。上野駅浅草口からすぐのはずだが、なかなか辿り着けず、連れの携帯電話のGPS ナビに頼る(私の携帯は5年変えてないのでそんな機能はない)。

ようやく発見したのは、通り沿いにある古いシャツ屋の横に掲げられた小さな看板だった。 看板に導かれるままに路地に入ると、年季の入った看板とは対照的な、「高級喫茶 古城」と書かれた派手なネオン看板(エステとか岩盤浴の店の前なんかにあるくるくるまわる看板)が。

ステンドグラス風の飾り窓、シャンデリア、立派な飴色の柱、座りよいソファ。古い喫茶店の貫禄を感じるが、他の店のような「時が止まった感じ」とは違い、老舗でありながら、「ゴージャスさ」をちゃんとウリにして営業をしている店、という印象。

私はココアを注文する。彼はカフェモカを頼んだのだが、お店の人に「カフェオレのほうがおいしいですよ」と薦められ、言われるがまま、カフェオレに変更。(「ちなみにメニューにはカフェモカがおすすめと書いてあった。)
カフェオレのカップは、よく見ると松などの日本の風景が描かれていている。彼と一緒に喫茶店に行くと、彼のほうがかわいいカップで来ることが多い。

ココアで温まり、まどろみかけたとき、仕切りの向こうの席のおじさんが天を仰いで爆睡しているのが見えた。頭をぺちんと叩きたい衝動を抑えていたら、眠気はとんでいった。

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高級喫茶 古城
台東区東上野3-39-10
03-3832-5675
8:30~22:00
日祝休