トーキョーワッショイのライターさんたちと、東京を散歩することにした。

亜位ミドリさん(朝市コラム)、村雲氏(銭湯コラム)、ユウジ氏(レトロ建築コラム)の3人。
こんなメンバーなので、主な目的は朝市と銭湯と喫茶店、である。

朝6時40分に集合、板橋の「大谷口朝市」からスタートし、寄り道しながら茗荷谷、池
袋、護国寺、目白台、王子を歩く。
散歩はハプニングと感動の連続だった。朝市に行ったら、一店しかお店がなかったこ
と。でもそのお店の宇治金時がとてもおいしかったこと。都電荒川線の一番前に座っ
て車窓を見たら、町が不思議な距離で見えたこと。銭湯に入ったら、番頭ごしに男湯
の脱衣室が見えたことなど?。王子の居酒屋で夜10時に解散するまで、歩き続けた。

気持ちは「東京散歩」じゃなくて「東京旅行」だった。フランスとか、遠い場所を初めて
訪れた時のように感覚が敏感になり、些細なこと?通り雨の冷たさ、通りに咲く大き
な朝顔とか、そんなことに喜びを感じることができた。
東京でこんな感覚が味わえるなんて、驚きだった。そしてそれは、「散歩の友」たちの
おかげであることは、明らかである。

朝市と銭湯のことはそれぞれのコラム担当者に任せて、私の担当分野「喫茶店」は
どこに行ったのかというと、中板橋駅前の「白鳥」というお店だ。
一階が洋菓子店、二階が喫茶店になっている。洋菓子の品揃えはしっかりしていて、
特にみずみずしいフルーツがのったケーキやプリンに惹かれる。

ミドリさんが「喫茶店は落ち着かない、長居したいときはチェーンのカフェに行ってし
まう」と言った。そういえば私も前はそうだった、常連ばかりで入りにくいと思っていた。
なぜ喫茶店ばかり訪れるようになったのか。そうだ、その閉じた小さな世界のなかの
ゆるやかな時間の流れを知ってしまってからだ、とあらためて思い出した。

ミドリさんとユウジ氏にホットコーヒー、村雲氏にメロンジュース、私にアイスココアが
運ばれてきた。みんなで過ごす喫茶店の時間、みんなのコップやカップたちがテーブ
ルのうえに賑やかに置いてある光景もなんだか好きだ。
村雲氏のメロンジュースがモスグリーンの布張りの椅子に映えて素敵だったので、
写真におさめた。

shira01.jpg

shira02.jpg

shira03.jpg

白鳥
板橋区弥生町31-15
03-3958-4425
9:00~20:00
無休