足をのばして、九?という町に出かけることに。

九?は、かつて金鉱の町として栄えた山間の町だ。台湾映画「非情城市」の舞台に
なったことから近年注目されているらしい。

台北からバスに乗って向かうが、往路でアクシデントが。バスで寝てしまい、寝ぼけ
て手前の「九號」という駅で降りてしまったのだ。山の中にぽつんと取り残される。
立ち往生していると、台湾の観光バスが通った。車掌に英語で話すが全く通じず、
通り過ぎてしまいそうになったが、ひとりの女性客が事情を察してバスに乗せてくれ
た。彼らには日本語も英語も通じなかったが、心が通じ合ったと思った。

そういえば台湾では、バスや電車でお年寄りに席を譲る人が日本より多い。お年寄
りが乗ってくると、人々はさっと席を立つ。席を譲り合っている光景も何度か見た。
人の親切さに、本当に感謝である。

九?に着く。眼下に雲海が見える。すごい標高の町だ。一軒のカフェを探す。昨晩、
台北市内の書店で見つけた本にのっていた「天空之城」というカフェだ。
狭くて急な石階段を上り下りし、ようやくカフェが見えてきた。まさに天空に浮かんだ
古城。店名のせいもあるが、思わず「ラピュタ」を思い出した。

テラスで、ルーという少年に出会う。彼はハーフらしく、英語が話せたので少し話をし
た。話といっても、今日は寒いとか、いつ台湾に来ていつ帰るとか、簡単な会話だ。

古い町なので、路地に素敵な光景をいくつも見つけた。九?はまさに、空に浮かぶ
町だった。

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天空之城
台北県瑞芳鎮輕便路308號
02-2496-7767
10:00~22:00