人形町交差点の角にある、「RON」という喫茶店に入る。

閉店間際でお客の姿はなく、マスターと従業員のふたりだけがいた。どちらがマス
ターでどちらが従業員か分からないくらい、ふたりともおじいちゃんだ。

お店には恋愛ドラマのバックミュージックのようなピアノ音楽が流れていた。ベージ
ュのセーターを着て、立派な白い口ひげをたくわえた老人のほうがどうやらマスター
らしく、従業員のほうの老人に「床に爪楊枝が落ちていた。なんで掃除のときに気
がつかないんだ」と怒っていた。

爪楊枝に気がつかなかったほうの老人がカフェオレを運んできた。カフェオレにはク
リームがたっぷりとのっていた。クリームをすくって食べると、クリームのあぶらが浮
いてクリームスープのようになった。

思ったより早く待ち人から電話がかかってきたので、あわててカフェオレを飲み干し、
お店を出た。

ron01.jpg

ron02.jpg

ron03.jpg

RON
中央区日本橋人形町1-19-6