出張からの帰り、どうしても喫茶店のカレーライスが食べたくて、上野で途中下車をする。
駅を出て、高架沿いを歩く。「エース」というカレーが有名な喫茶店に行こうと思ったのだが、中はサラリーマンばかりだったのでひとりで入る勇気が出ず、向かいの「ギャラン」という喫茶店に入ってしまった。
天井からシャンデリアがたくさん下がっていて、やたらと明るい。
「店長」と名札をした品のいいおじさんがカレーを運んでくる。らっきょうと福神漬けの入った容器のふたをちょいっと開ける仕草がなんだか素敵だった。
カレーはおいしかった。カレーの味に深みというか、歴史を感じる。
隣の席におばさんがふたり座る。おばさんはダミ声で「このお店はいいのよ!最近贔屓なの!」と連呼していた。もうひとりのおばさんの声は、ほとんど聞こえなかった。
私は高架下の雑踏を眺めながら、本を読み、ゆったり過ごした。
駅を出て、高架沿いを歩く。「エース」というカレーが有名な喫茶店に行こうと思ったのだが、中はサラリーマンばかりだったのでひとりで入る勇気が出ず、向かいの「ギャラン」という喫茶店に入ってしまった。
天井からシャンデリアがたくさん下がっていて、やたらと明るい。
「店長」と名札をした品のいいおじさんがカレーを運んでくる。らっきょうと福神漬けの入った容器のふたをちょいっと開ける仕草がなんだか素敵だった。
カレーはおいしかった。カレーの味に深みというか、歴史を感じる。
隣の席におばさんがふたり座る。おばさんはダミ声で「このお店はいいのよ!最近贔屓なの!」と連呼していた。もうひとりのおばさんの声は、ほとんど聞こえなかった。
私は高架下の雑踏を眺めながら、本を読み、ゆったり過ごした。
今度行ってみようかな。
ギャランのハス向かいにある黄色い看板のカレー屋さんにはよく行くのです。
ところで看板のギャランと言う文字、
昭和44年当時、出たばかりのコルト・ギャランのカタログにある書体とそっくりなのでした。