東京って、いつのまにか
駐車場だった場所に新しいビルが建ってたり
なじみの店がしらない店と入れ替わっていたりします。
新陳代謝の激しい街だ~と、
地方出身の私は、なれないうちはびっくりしていたものです。
私の故郷を含めおおくの地方は、新陳代謝というより寂れる一方ですからね...

ゆるさ漂う西荻も、その例外ではないのです。



風情ある店構えが好きだった鰻屋「源内」があった地には
マンションが建とうとしています。
源内はしばらくの休業の後、高架下のマイロード商店街に移転、
営業を再開しています。
建物はちょっとそっけなくて、以前の風情がなく残念...
でも鰻はあいかわらずうまいです。


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←小さくて分かりにくいですが

   「源内」移転のお知らせのポスターが。







新鮮な魚介(ご主人の釣果)やおいしいお酒を味わえた「いさき」は
お店を閉めちゃったんですよね。
季節限定のわかめしゃぶしゃぶは
目からウロコのおいしさでした。
なんとかもう一回味わえないものか。

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今は地中海料理?のお店が。
ここもよさげな店なんですよ。















そして今年531日、惜しまれつつ廃業した玉の湯の今。




廃業の経緯については6月にこちらで紹介させていただきました)。



解体が始まっています。

周辺に配慮しながらの作業が完了するのは11月だそうです。

警備の方にお断りして、ささっと撮影させていただきました。


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しばらくすると、この瓦屋根が見られなくなっちゃうんですね。





話はちょっとそれます。

以前、江戸小紋の染め工房を見学したことがあります。



伝統技術って後継者不足が問題になっていることが多いですが、

ここ最近のきもの人気復活、和の伝統の再評価で、

職人を志すワカモノも増えているそうです。



それでも、決して安泰ではないとか。

というのも、反物を広げる台とか、染料を布においていく刷毛など

いくつもの専用の道具はこれまた伝統の技で作られていて、



その道具を作る職人の高齢化と後継者不足が深刻なんです。



つまり手元にある道具が壊れたら、補充がきかない。

そのとき、どうなるんでしょう江戸小紋。




きものにしろ銭湯にしろ、みんなで「こっちの世の中」を選択してきた結果の「今」なのでしょうかね......。なかなか根の深い事態ではあります。