カレーがあまり好きじゃなかった。


母の作るカレーは一皿なら嬉しかったけれど、次の日も出て来ると、「げっ」と思った。外に出てカレーを食べることはほとんどなくて、カレーしかないお店に誘われると、「う~ん、パス!」と思った。


そんな私のカレーの扉を開いてくれた人が3人いる。一人は、カレーが大好きだった別れた彼。彼とつきあっていた間、私はほとんどカレーのことしか考えていなかった。家で練習し、昼はカレー屋に食べに行く。食はあれだな。馴れだな。気づいたらカレー好きになっていた自分の単純さに呆れる。別れてしばらく傷心に沈んでいたが、ある時、ハタと気づいた。失ったものより手に残ったものの方が大切なのだ、と。


恋敗れてカレーあり。 


そしてもう一人が63歳の友人デベン・アロラさん。34歳の私をとっつかまえて"Hey young lady!"と言ってくれる貴重な人だ。デベンさんの奥さんレヌさんは料理研究家で、1977年の来日以来、インド料理を日本に伝える仕事を続けている。レヌさんの料理教室は五反田のマンションの一室にあり、ランチも食べられる。(※要予約)


                      アロラインド料理学院


 「五反田まで行けない」という方は、9月8日までロイヤルホストで催されているカレーフェアへ。昨年のカレーフェアが「南インドと北インドがごっちゃになっている」などとだいぶ不評だったらしく、今年は監修をプロにまかせたようだ。私は外国の日本料理屋に「東京の味きりたんぽ」とか「札幌たこ焼き」なるメニューがあったっていいんじゃないのって思うけど、やっぱりそこらへん厳しいのね。


さて、お味はというと、五反田で食べたのと同じとは言えないけれど、とてもおいしかった。


「夏はカレー!」と感じられるようにしてくれた3人に感謝!


 


※レヌさんのランチ


 品川区北品川6-2-6 ロイヤル高輪2F-C


 火曜~金曜 12:00?13:30


 ?03-3441-6540(受付:9:00?17:00)


 ¥1,260


 


この巻にレヌさんが登場しています。              


 ↓                                 





美味しんぼ (24) (ビッグコミックス)



雁屋 哲 花咲 アキラ
小学館
売り上げランキング: 59124


おすすめ度の平均: 4.5
4 ついにインドへ
5 1巻丸ごとカレー対決!




 


 これは、カレーばっかり作ってた頃一番役立った本


 ↓


本格カレー入門?レトルトカレーから本格インド王侯貴族のカレーまで。カレーの全てがこれ一冊でわかる! (エクスナレッジムック?本格シリーズ)


本格カレー入門?レトルトカレーから本格インド王侯貴族のカレーまで。カレーの全てがこれ一冊でわかる! (エクスナレッジムック?本格シリーズ)