車の行き交う環八を離れ、再び世田谷の住宅街へ入ります。大井町線を渡って北側へ、静かですね、この一帯。尾山台駅前の商店街こそ賑わっているものの、ちょっと内側へ入れば整然と区画された住宅地帯。それもそのはず、二子玉川から自由が丘への大井町線一帯は、世田谷区を代表する高級住宅街。さすがに田園調布のようなハイソさはありませんが、品のある洋風の町並みに、どこかのほほんとする落ち着きぶり。世田谷ならではの、独特な雰囲気を醸し出しています。
nikotama_oyamadai_02.JPG  そんな中に、懐かしいものをみつけました。お風呂屋さんです。世田谷の高級住宅街に、お風呂屋さんです。のっぽな煙突にお寺のような面構え、いまどきどうしてというくらいの古体。僕も近所の銭湯にはよく足を運ぶんですが、今どきの銭湯って奇麗で真新しいですから。このレトロさには、びっくりしてしまいました。しかもお店の脇にはたくさんの廃材、まさか薪?これでお湯を沸かしているんでしょうか。東京にも、まだこんなお風呂屋さんが残っているんですね。僕の行きつけのとこにはないんですが、ここなら富士山の絵なんかも見られそうです。   世田谷のお洒落な住宅街に、忽然と現れたノスタルジー。秋さんぽも忘れ、しばし見入ってしまいました。