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二子玉川駅から北西に広がる、多摩川の河川敷。渋谷から10数分の二子玉川、そして駅からわずかに徒歩3分。高架の246号線と野川と多摩川とに囲まれたこのエリア、護岸こそされてはいるけれど、東京23区にしては貴重な自然。週末ともなると、多くの地元民で賑わうニコタマ憩いの場です。正午過ぎに起き出したこの週末も、釣り人あり、語らう夫婦あり、読書にふける青年あり。していることは様々だけれども、みんな癒しを求めているんでしょうね。のんびりくつろぐ彼らの奥をゴトゴト、田園都市線が通り過ぎていきます。

河川敷でありながら、火気は禁物。そのためか、とっても落ち着いているのがこの一帯の特徴です。対岸は、毎週BBQで賑わう神奈川県川崎市。ほら、右奥に今日も小さくみえるでしょう。そちらはわいわい楽むにはいいけれど、ほっとするには騒々しい。みんなで楽しむなら川崎側、ゆったりまどろむなら世田谷側、と地域住民たちは使い分けているようです。
 
おやおや、先ほどの読書の彼はうとうとし始めたみたい。包み込む穏やかなそよ風、目が覚めたころには、もうお日様が沈みかけているころでしょうね。僕もそろそろ、お家に帰ることにしましょうか。今日はちょっとリッチに、高島屋のデパ地下でお気に入りを探してみようかな。