2月8日からは設楽玲子作品展。
明日・明後日は搬入してます。
楽しみじゃ


2008年2月8日~16日  設楽玲子作品展 「ハダイロヤモタテハになる夢」

蝶蝶の夢を見たことがある。出口も入り口もない、狭く白い密室のなかを、
無数の蝶蝶が、ひらりひらりと舞う夢。誰とも共有できないほどに、なによりも美しかった気がする。
誰もが持っている、こころの密室。それを、ひらき見せたい。架空の蝶、ハダイロヤモタテハ。
その蝶になる夢を見ているかのように眠る、無数の繭を作りたい。
繭は櫃に篭り、櫃のなかでしずかに自分の身体を昇華させる。ふんわりと包われた状態で。
そのふわふわとたゆう部分が、人生の核の部分、多くの人がもっとも大きな時間とエネルギーを費やす部分なのだと思うのだ。
不安に自傷したがる身体を甘くあやす。
あなたは存在していてよいと、自分自身に言うことで、あなたの存在をも認める。
あの人が私の存在を許してくれたように。
目覚める前の身体が、軽やかな習慣動作に鍛えなぞらえられるのを待っている。
平凡なタスクを、嬉しくこなしていく。やがて夢に戻るまでの束の間の現実を。


【プロフィール】
設楽 玲子 (したら れいこ)
1978年 群馬県生まれ 東京芸術大学先端芸術表現科在籍中
2001年 「Indonesia-Japan Exchange」(Bandung,Yogyakarta,Jakarta)
       「第6回ニパフ・アジア・パフォーマンスアート連続展」 (京都、名古屋、東京)
       「LIVE EVENT」ArtLand(小金井)
2002年 「四人展」(東京藝術大学構内)      
「菜の花里美発見展」(千葉県)   
「旅譚展」(東京藝術大学構内)
2003年 「大黒湯~ふたつのあいだ~展」(大黒湯)
「村人?」(秋田県)
2004年 「せかいのすみっこ展」(大黒湯)
      「fantasien展」(東京藝術大学構内)
       「敏感肌展」(GalleryArtPoint)
       「きよらなるものはかくれていなければならない ちょうちょうがしぬるときかたくはねをとじるのは
        きよらなるものをあなたのめからかくすためです」展   (photographersgallery)
2005年 「Flying iris Pllination展」(imoa)
       「rosa展」(東京藝術大学構内)