季節の変わり目になると、東京へ遊びにやってくる母親。

っていうと怒るけど(妹の1人暮らし生活が心配で様子を見に来ているのだ、と言い張っている)、
「まきちゃーん、ランチにフランス料理、行こっ♪」って声が弾んでますよ、母上。
前日は椿山荘のどこどこで食べた、とか言ってるし、完全に遊びじゃ・・・。


そんなワケで、
フランス料理好きな母上を楽しませてあげるには、何処が良いかな~、と選んだのは、
三田の コートドール 。

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三田ハウスという静かな場所にあるマンションの1F。シンプルで静かなたたずまいだ。
コートドールといったら、もうウンチクを書かなくても良いくらいのお店。
というか、私のような素人が言葉にしたら陳腐になってしまいそう(汗)。


中に入ると、奥の方へ通される。
そんなに大きくなく、こぢんまりした感じ。

キッチンの入口にはソムリエがいて、ワインをちゃんと見ている。


メニューを見ると、こだわりのアラカルトがずらり。
アラカルトが本当に良い、と聞いてはいたのだけど、
この日は4,500円のシェフオススメコースにすることに。

そして、ワインはソムリエさんに直接聞いてみる。
んーと、ボディというかパンチがあるというか、そして味わい深いのが良いです・・・って、素人丸出し。

すると、とーっても熱心にオススメ一つ一つのワインを語ってくれる。
その語り口調には、ワインに対する愛情がとーーーっても感じられて、聞いているこちらまで幸せな気分に。
「あぁー、私が日本酒に抱いている想いと同じように、このソムリエさんも心から好きなんだろうな。」と。

そして、アレコレと数分話した結果。

ドメーヌ アンリ・グージュ (DOMAINE H. GOUGES)
ニュイ・サン・ジョルジュ (Nuits St GEORDES)
クロ・デ・ポレ (Clos des porrets)
2002
(つなげて一つの銘柄)

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ラベルはこんな感じ


ソムリエさんが
「2002年のものは、またとっっても素晴らしい出来で、香りもスパイシーさもパンチもあるといいますか・・・」
と、分かりやすい言葉で、丁寧に腰もひくく教えてくれるのが嬉しい。


そんなワインを飲みながら、最初は 赤ピーマンのムース と トマトソース 。

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赤ピーマンそのものの美味しい味わい。甘くないのに・・・なんと言ったらよいのだろう。
人気があるというのも分かるなぁ。


二つ目は スモークサーモンとニョッキのクリーム煮 。

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ニョッキに馴染みがない母親。
「モチモチしてて美味しいわね~。え?!これじゃがいもなの?!」 そうだよー、まんまじゃないけどね。

それにしてもクリームがシンプルだけど美味しい。
前面に味が押し出てしまうようなクリームではなく、サーモンやニョッキの素材の良さが引き立つ味わい。


この日は4人だったのだけど、妹は今はレーシック直後で飲めないし、母親も飲ませすぎると危険だし、
連れはこの後仕事があるというので、一本のワインを4人でゆっくり味わう。

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大きな口のグラスに鼻を近づけるだけで、良い香りがふんわ~~~り。
もうこのまま、ずーーーーーーーーーーーっと息を吸っていたい。

まろやかさの中にも、どっしり感があって、お肉にも負けないだろうなぁ。
そいえばソムリエさんも
「本日のメインのお肉にも、とっっっても合うと思いますよ。」って言ってくれたっけ。

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この日のお肉は、ジビエの 蝦夷鹿 と サツマイモとリンゴのピュレ

ナイフを入れると、真っ赤な肉汁が滴って・・・。
この火の通し具合、大好きです。

自然な甘みのあるピュレと一緒に食べると、肉肉しい蝦夷鹿の味わいが、まろやか~になるし、
何よりも、赤ワインが進んでしまう。


少しワインを飲んだだけで、母親は上機嫌だ。

「あたし、4回はワシントン行くからよろしく!あんたたちの家に泊まるから、色々つれてって♪」

? はいはい。
? あ!じゃあ来るときに、醤油とみりんと日本酒持ってきて!向こうって高いんだって。

「にほんしゅぅ~?」

? い、イヤ、ほら、料理にも日本酒使うじゃん!!
? 太らない為にも自炊しまくるから、必要なの。

「それじゃ、松竹梅の上撰(紙パック)で十分ね。」

? ・・・。ウチの日本酒、全部実家に保存しないといけないから、それでイイ。

「ダメ。あんたがいないウチに全部飲んでやる。」

? あのう・・・言ってる事が、みんなと同じなんですけど(笑)。


絶対に、美味しい純米酒を持ってこさせてやる。


っていうか、赤ワイン飲んでるのに、やっぱり話題は日本酒なのね。


さて。
お口直しに、山口県の柚子シャーベットを挟み。

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デザートは、 マルキーズ・ショコラ というらしい。

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甘いチョコレートケーキの下には、おそらく砂糖などを加えていない渋みたっぷりのカカオソース。
この甘さと苦味が一緒になると、美味しい。

大きさも小さいし、自分はこれくらいが一番適量。


最後にコーヒーを持ってきてくれる時には、ちょっとしたお菓子も添えてくれるのだ。

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いろんなところで言われているように、
接客よりもキッチンの中にいる方が全然好きだという斉須シェフの料理は、
派手さはなくても、シンプルな中に奥深さを感じる。

シェフの素朴さというか真っ直ぐさが料理にも表れているんだろうな。

何度か行けば、もっとその良さが、
そして、もっとワインも飲めば、もっともっとその良さが分かるのだろうけれど。

ホント、諭吉さんがもっともっともっともっと欲しくなりますね・・・。


[お店情報]
アクセス:白金高輪駅から徒歩7分 / 三田駅・麻布十番から徒歩10分
住所:東京都港区三田5-2-18 三田ハウス1階
TEL:03-3455-5145
定休日: 月曜、第2日曜