職場がある表参道という場所は、どうもにもこうにも物価が高い。

ランチにコーヒーをつけると1,500円くらいは飛んでいく所ばかりなので、
普段のお昼は超節制したお弁当(こういうのより、もちょっとイイの)を作っているワケだが・・・。


たまには、ドーンと高くても美味しそうな所で食べたいよ~!!
と思って、お蕎麦屋さんを探していた。


一つ、ごく近くに発見したのが 地酒もウリ という、なんとも自分好みな。
でも、仕事のある平日にこんな蕎麦屋に行って、ガマンできるかしら、私。(おいおい)

と、行く機会を避けていたのだけど、
午後休を取ったある日、「そうだ!行ってみよう!」 と思い立った。


今現在の「仮店舗」と言われている紀伊国屋の角を右に曲がり、
静かな路地にある 青山 川上庵 。
(↑いつまで仮店舗なんだ?!)

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外にはテラスもあり、暖簾がかかっているとはいえ 「青山らしい」 たたずまい。


ガラスの引き戸を開けると、中からはJAZZが流れてくる。
蕎麦屋でJAZZとはいえ、そんなBGMがしっくりくる店内。

白とダークブラウンを使った「らしい」スタイリッシュな内装だけど、
ダークブラウンのちょっと年季が入った木のテーブルや椅子が、ほんのり和の良い雰囲気を出している。

一人の自分は、4席ほどのカウンターへ。
1Fの他、2,3Fもあるみたい。


メニューは、飲み物と食べ物と分かれている。
単品の種類が沢山あるけど、ランチはコースもあり。
 「1200円」「1700円」「2300円」「2500円」、違いは「料理の種類と量」のよう。

うーん・・・悩む。

前菜3種類と、せいろorおろし蕎麦の1700円コースが一番お得な気がするのだけど、
自動的に付いてくる、コーヒーとデザードは要らない性格。
(せっかく蕎麦をいただくのに、直後にコーヒ?!スンマセン、私はムリです。)


結局、つまみとしてオススメらしい 豆腐の3種盛り(760円)、そしてせいろ(900円) の単品にしよう!と。
(微妙にコースより安い、という貧乏性の発想)

次は日本酒。

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90ml ・ 150ml ・ 360ml の3種類から選べる。
(なぜ180mlじゃなくて、150mlと中途半端なんだろう)
「オススメの冷酒」として5種類ある中から、 麓井 輝ら星の如く をお願い。


バイトちゃんっぽい子が注文を受けてくれたのだけど、一旦引き受けた後、また戻ってきた。
すると「ぬる燗、熱燗もできますが。」 ときたのだ。

なんとー!! 「オススメの冷酒」として載っているのに、そんな風に聞いてきてくれるなんて!
全くもって期待してなかったから、ちょっと・・・イヤ、かなり嬉しい。

そうなれば熱燗を頼みたくなってしまう。
一瞬「“輝ら星の如く”だけど大丈夫かな?」と思ったのだけど、ノリで 「熱燗で♪」 と言ってしまった。


待ちながら、のんびりメニューを見直している間に気づいたのだけど、
日本酒はこの1ページだけじゃなかった・・・(汗)。

その後3ページに渡り、信州の冷酒 ・ 全国の地酒 ・ 熱燗ぬる燗 と紹介されている。

な~んだー、こんなにあったんだー、しまった。
しかも、ちゃんと「どんなお酒か」がコメントされていて、ホントに地酒に力入れてるんだな~、という印象。
青山にも、こんなお店があったとは。


さて、待つこと数分で 輝ら星の如くの熱燗 と 豆腐3種盛り が登場。

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お燗の場合は1合か2合単位。
ツンとしないかな?と思ったけど、
程よい香りに、予想以上に柔らかく旨い味わいの「輝ら星の如く」。

でも、これ1合で1,000円か・・・まぁ、この辺りは「青山価格」。


豆腐は「青豆」を使っていて、ほんのり翡翠色、ほどよく濃厚でウマイ。
胡麻豆腐も風味からすると、蕎麦を混ぜているのかな?!


ちょうど豆腐を食べ終わるころに、お蕎麦を出してくれた。

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実は、注文しようと声を発したら くるみせいろ と言ってしまった。
どうやら、頭の中で相当気になっていたらしい。

普通のせいろが「900円」で、くるみせいろは「1200円」という差はいかに?!


って、初めて食べるのに、差もクソもないですが(汗)。

でも、このくるみダレ、どろぉ~~っとしていて超濃厚。
蕎麦にものすごく絡む。
絡みすぎて、蕎麦よりもタレの方が早くなくなってしまいそうだ。。。

1/3くらいに減ってしまったところで蕎麦湯をもらい、ちょっと薄めてみたけど、これもなかなかイケル。


お蕎麦は二八蕎麦。
結構固い・・・というか、なんかパスタでいう「芯のあるアルデンテ」みたいな感じなんすけど・・・(汗)。

湯がし方の問題?!

とはいえ、蕎麦自体はしっかり打っているんじゃないかな~、という印象。


ちなみに、青山 川上庵 の本店は 軽井沢 川上庵 というお店。
軽井沢の川上村で、そこの水を使って打った二八蕎麦を、毎日東京へ配送しているらしい。

どおりで、信州の地酒が多いワケかぁ。


夜メニューを見ると、「青山価格?!」とビビるほどでもない800~900円台のおつまみが沢山あるし、
冷たいのもお燗にしてくれるし、
普通のせいろも食べてみたいし、今度は夜に行くのもいいかも。

ただし、お酒をガンガン飲むと、大変なことになりそうだけど。


[お店情報]
アクセス:表参道駅から徒歩5分
住所:東京都港区南青山3-14-1
TEL:03‐5411‐7171
営業時間: 11:30~翌2:00(月火土)/11:30~翌4:00(水木金)/11:30~23:00(日)
定休日:なし


[飲めるお酒]
全体的に、無ろ過とか生とか原酒が多い。

【オススメの冷酒】として
・勢起 金紋錦 
・澤の花  別誂え
・夜明け前 しずく取り
・御湖鶴 黒 おりがらみ生
・麓井 輝ら星の如く

【信州の冷酒】として
・芙蓉 本醸造辛口
・佐久の花 大吟醸 / 純米吟醸
・善光寺秘蔵酒 本醸造
などなど

【全国の地酒】として
・義侠 純米大吟醸
・黒龍 純米吟醸
・鶴齢 無ろ過生原酒
・正雪
・八海山
・上喜元
などなど

【お燗】として
・明鏡止水
・佐久の花
・麓井 山廃

【ぬる燗】として
・えにし
・黒龍 いっちょらい
・洛伝

他にももうちょっとあったけど、忘れちゃいました。