ある日の 井のなか 

訪れるたびに、毎回毎回、店主の工藤さん演出のガチンコ勝負にヤられ、
チーフの浅見さんには「ニヤリ」と試されっぱなし。

はてさて、今回は何が待ち受けているのか?!


なんて構えながら入店するワケがない。
いつものように、リラックスしてのほほ~んとお喋りしていると、いきなりやられた。

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ぷかーんと浮かんでいるのは、まさに苺。
回りの液体は、お酒?!と思いきや、そうでもない。
飲んでみると、なんとも言えない酢の味わい。
でも甘い。

これは何だろうあれだろう、と言いながら飲み干してしまったが、何なのか分からず。
しばらくしてから、工藤さんが「この飲み物、飲んだ時と噛んだ時と味が変るように作ったんです。」

そうだったの?!飲み干す前に教えてよ~。と、みんな。


そして、定番メニューでいつもあるけど初めて食べた 味噌ぶた 

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お味噌が乗っかっているのを想像していたのだけど、
お味噌の中に塊を漬けていたのだろうか。ほんのり香るくらいがイイ!
燻製感はほどよく、お肉自体も噛み応えがあって美味しいのだ。


他にも、こんなのを初めて食べた。

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鯖と蕪の小鍋仕立て 助子の粕漬けからすみ風

小鍋仕立ては汁にしっかり味が染み出て、蕪にはその出汁が染み込んでいて、おいし~い。

助子は、北海道のすけそう鱈の子と、神亀の酒粕と、仙台味噌 を使っているらしい。
すんごい濃厚でもっちりしていて、ちょびちょびつまむのにピッタリ!


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こんな肴と一緒に、 扶桑鶴 純米大吟醸 。違いは、斗瓶取りとそうでないものか?!
よく分からなかったが・・・とにかく、こんなお酒をほわほわ飲んで、まった~りしていた時。


やってきましたた、ガチンコの時間。

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これ、パイの中にはレバーが、そしてパイの外には イチゴジャム 。

みんなして 「ええーー?!イチゴジャム~~ぅ?!」

お相手は 諏訪泉 満天星 。

ところがどっこい。
う・・・うまい! !
何で何で?! 何故に “パイとレバーと苺ジャムと日本酒” が合うの?!?!

もちろん苺ジャムが無くてもレバーが充分に美味しいのだけど、
苺ジャムの甘さが加わると、レバー独特のクセが押さえられて、
さらにさらに、満天星を口に流し込むと、綺麗な味わいがみんなを包み込む感じ。

ふー。。。どうやって、こんな組み合わせの発見をするのだろうか。
美味しい発見で嬉しいのだけど、「またしてもやられた!」 という感じ。


お燗を浅見さんにお願いすると、今度は 「銘柄当てクイズ」。

竹鶴 番外編 だと思ったら、「ぶー。 凱陣 雄町 です。(ニヤリ) 」
うーん、絶対にアレ竹鶴だと思ったんだけどなぁ。
隣のテーブルでも、そういえば竹鶴番外編頼んでたよなぁ。
私たちのテーブル、2本きたよなぁ?!(汗)


さて。だんだん、我々も飲みモードが高まり、お喋りしながらグビグビ。
るみ子の酒 をお願いして「6号と7号、どっちにします?」と聞かれれば、
「両方♪」 と即答。

それにしても、6号とか7号で選べるなんて、マニアックだなぁ(笑)。

6号の方は、ちょっと酸っぱい。
でも7号は深みがあってさらっとしていて、みんなもこちらが好みのよう。


この日は、定番メニューのなかから初めて食べたものがたくさん。
最後(の方?)に頂いた チーズ5種のピザ も初めて食べたけど美味し~い!

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ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ、モッツァレラ・・・あと2つは失念。
とてもアッサリしているのだけど、チーズの味が利いて、これも日本酒にピッタリ。

お酒に合うよう、お料理ひとつひとつ、かなり試行錯誤しながら作っているんだろうなぁ。
相変わらず研究を続けているお店のみなさま、また新たなコンビを楽しみにしています。


しかし、最後の工藤さんの言葉が印象的。
「前回も今日もみなさん、あまり酔っぱらってないですね~。」

・・・最初に行った頃って、そんなにベロンベロンになっていたのか、わたしたち。
と改めて思い出そうとしても、ぜんぜん記憶にございません。


[過去のエントリ]
・2006/4/10 井のなか (錦糸町) で 小笹屋竹鶴 15BY
・2006/5/5 井のなか (錦糸町) で 春鶯囀 純米酣酣酒

[お店情報]
墨田区錦糸2-5-2
電話:03-3622-1715
営業時間:17:00~23:30(金・祝前日は翌3:00まで)
定休日:日・祝

[飲めるお酒]
竹鶴、扶桑鶴は全種類
あとは秋鹿などなど、お燗に合うようなお酒がたくさん