強い雨に強い風、春先特徴的な天気だけど、
年度末はまた冬に逆戻りしたような寒さになっていた。
年度末は何かと 「寒い寒い」という話を聞いたけど(懐とか・・・)
こんな日はお燗を飲んで温まりたいなぁ~ということで、お燗が楽しめそうお店を開拓してみることに。
どこでどう見つけたんだったか、自分でもすっかり忘れてしまったけど、
自分の行ってみたいお店リスト 「阿佐ヶ谷編」 に書いてあり、いつも HP を見て気になっていた
彦次郎 というお店へ。

先日行った 善知鳥 に、とっても近い場所にある。
あの界隈は、やっぱり他にも良さそうな居酒屋がたくさんあって、なんだかワクワクしてしまう。
彦次郎はそんな界隈のはずれの方。
暖簾をくぐって 「こんばんわ~」 とお店に入ると、既にたくさんのお客さんで賑わっている。
丸くて淡い照明が、い~い雰囲気を醸し出していて、なんだか懐かしさを感じてしまう。

くの字のカウンターのみ、中ではオヤジさんが1人、忙しそうに働いている。
「他のお客さんに迷惑がかからないように写真撮っても良いですか?」 と聞くと快諾してくれた。
壁に大きく貼られた 「彦次郎」 。
オヤジさんは池波正太郎の小説が大好きで、
小説に出てくる美味しそうなお料理を再現したくて、居酒屋を始めたんだとか。
(HP にも詳しく書いてある)
素敵な生い立ちのお店だなぁ。
これぞオトコの浪漫というヤツだろうか。
さて、我々は、とりあえずの、エビス生ビールをお願いする。
と、隣に座っていた常連と思われるお客さんが、後ろの棚からビールグラスを出して店主に渡した。
なるほど~。オヤジさんが忙しい時は、常連が進んでお手伝いするお店なんだ。
いいなぁ、こんな感じ。
自分も勝手知ったる田町の馴染みのお店では、
「はい、おしぼり、お箸、取り皿。」 と、ついつい手伝ってしまうからワカル。
出されたビールとお通し3点をつまみながら
茹でキャベツとツナサラダ と イカゲソのわた焼き を注文。
すると、速攻出てきたツナサラダ。 見た瞬間、自分も思った事を
「・・・ほほ。これは誰でも作れそうな・・・」 と、ボソっと口に出してくれた連れ。
まんまじゃん!な、お料理も、小説に出てきたのかしらん。まぁご愛嬌ということで。
さて、我々がビールをまだ飲んでいる時に、
お隣さんの「お酒、何か出して」 という注文に、「鯉川なんてどう?」 とオヤジさん。
鯉川 もあるのか~と、持ち上げられた瓶を見ると、
これは 鉄人うすにごり ではないですか!
思わず口に出したら、オヤジさんに 「いやいや、これは鯉川ってんだよ」 と突っ込まれてしまった。
いや~、まぁ、そうなんですが。
連れもこれに興味津々、早々とビールを飲み干し、やっぱり一番最初のお燗にお願いした。

我が家にもあるのだけど、やっぱりお店で飲むとこれまた雰囲気のおかげか、味わいも変わる。
ぐびぐびイケルという印象の鉄人うすにごりも、このお店でじんわり味わうと、ずいぶん奥行きを感じる。
ちなみに、オヤジさんには、裏のラベルを読み上げて 「鉄人」 と呼んでしまったワケをアピール。
しばらくすると、
「イカのワタが残り少なくてね~、ワタ焼きできなさそうなんだ。でも、代わりにイイ肴出してあげるよ。」
というオヤジさん。
でてきたのは、干しイカの炙りのようなもの。

小イカらしいけど、炙りの香ばしい香りと、ワタのしぶ~い味わいが、日本酒に合う合う!
これだけで相当なお燗が飲めそう。
次にお燗に合うお酒を聞いてみると 弥右衛門 をオススメしてくれた。
香りは吟醸のような感じではなく、お米の香りがふわっと。
飲んでみると旨口で、どちらかというと濃淳な味わい。
でも、全然くどくないし、ほわ~んと気持ちよくなるような。
途中、隣のお客さんとオヤジさんのやりとりに突っ込みながら、神亀ひこ孫 大七 などなどのお燗と、
気になっていたおつまみを。

とちおの厚揚げ だ。
最初は 「とちお・・・って何だろう?」 状態だった自分。
新潟の名物の・・・と聞いて、「あーあー、あのジャンボ厚揚げのことだ!」 と分かった。
外側はカリっ、そして中は豆らしい味わいがふわっと。油っぽさも全然ないから嬉しい。
ネギと鰹節の薬味もいいけど、何もかかっていないところもンマイ!
これもつまみにピッタリだ。
ほんわ~りと香る 花垣 純米 米しずく を最後に飲みながら、
壁のよごれ、丸い明かり、野球の流れるTV、お客さん、そしてオヤジさんがいるお店をぼーっと眺める。
不思議と感じるこの統一感は、やっぱり小説という一本の筋が通っているからだろうか。
池波正太郎の仕掛け人シリーズ、一冊くらいは読んでから訪問すればよかった。
今度、読んだら再訪してみよう。
[お店情報]
アクセス:阿佐ヶ谷駅から徒歩3分
住所:杉並区阿佐ヶ谷北2?5?11
TEL:03?3339?6576
営業時間:午後6時30分~午前1時
定休日:日、祝
[飲めるお酒]
全部、純米のお酒だと思う。お燗に合うお酒がいっぱい。
神亀ひこ孫
大七
日置桜
加賀鳶
春鹿
宗玄
一ノ蔵
などなど。
今回の鯉川や弥右衛門のように、時期オススメのお酒もあるみたい。
真澄
年度末はまた冬に逆戻りしたような寒さになっていた。
年度末は何かと 「寒い寒い」という話を聞いたけど(懐とか・・・)
こんな日はお燗を飲んで温まりたいなぁ~ということで、お燗が楽しめそうお店を開拓してみることに。
どこでどう見つけたんだったか、自分でもすっかり忘れてしまったけど、
自分の行ってみたいお店リスト 「阿佐ヶ谷編」 に書いてあり、いつも HP を見て気になっていた
彦次郎 というお店へ。

先日行った 善知鳥 に、とっても近い場所にある。
あの界隈は、やっぱり他にも良さそうな居酒屋がたくさんあって、なんだかワクワクしてしまう。
彦次郎はそんな界隈のはずれの方。
暖簾をくぐって 「こんばんわ~」 とお店に入ると、既にたくさんのお客さんで賑わっている。
丸くて淡い照明が、い~い雰囲気を醸し出していて、なんだか懐かしさを感じてしまう。

くの字のカウンターのみ、中ではオヤジさんが1人、忙しそうに働いている。
「他のお客さんに迷惑がかからないように写真撮っても良いですか?」 と聞くと快諾してくれた。
壁に大きく貼られた 「彦次郎」 。
オヤジさんは池波正太郎の小説が大好きで、
小説に出てくる美味しそうなお料理を再現したくて、居酒屋を始めたんだとか。
(HP にも詳しく書いてある)
素敵な生い立ちのお店だなぁ。
これぞオトコの浪漫というヤツだろうか。
さて、我々は、とりあえずの、エビス生ビールをお願いする。
と、隣に座っていた常連と思われるお客さんが、後ろの棚からビールグラスを出して店主に渡した。
なるほど~。オヤジさんが忙しい時は、常連が進んでお手伝いするお店なんだ。
いいなぁ、こんな感じ。
自分も勝手知ったる田町の馴染みのお店では、
「はい、おしぼり、お箸、取り皿。」 と、ついつい手伝ってしまうからワカル。
出されたビールとお通し3点をつまみながら
茹でキャベツとツナサラダ と イカゲソのわた焼き を注文。
すると、速攻出てきたツナサラダ。 見た瞬間、自分も思った事を
「・・・ほほ。これは誰でも作れそうな・・・」 と、ボソっと口に出してくれた連れ。
まんまじゃん!な、お料理も、小説に出てきたのかしらん。まぁご愛嬌ということで。
さて、我々がビールをまだ飲んでいる時に、
お隣さんの「お酒、何か出して」 という注文に、「鯉川なんてどう?」 とオヤジさん。
鯉川 もあるのか~と、持ち上げられた瓶を見ると、
これは 鉄人うすにごり ではないですか!
思わず口に出したら、オヤジさんに 「いやいや、これは鯉川ってんだよ」 と突っ込まれてしまった。
いや~、まぁ、そうなんですが。
連れもこれに興味津々、早々とビールを飲み干し、やっぱり一番最初のお燗にお願いした。

我が家にもあるのだけど、やっぱりお店で飲むとこれまた雰囲気のおかげか、味わいも変わる。
ぐびぐびイケルという印象の鉄人うすにごりも、このお店でじんわり味わうと、ずいぶん奥行きを感じる。
ちなみに、オヤジさんには、裏のラベルを読み上げて 「鉄人」 と呼んでしまったワケをアピール。
しばらくすると、
「イカのワタが残り少なくてね~、ワタ焼きできなさそうなんだ。でも、代わりにイイ肴出してあげるよ。」
というオヤジさん。
でてきたのは、干しイカの炙りのようなもの。

小イカらしいけど、炙りの香ばしい香りと、ワタのしぶ~い味わいが、日本酒に合う合う!
これだけで相当なお燗が飲めそう。
次にお燗に合うお酒を聞いてみると 弥右衛門 をオススメしてくれた。
香りは吟醸のような感じではなく、お米の香りがふわっと。
飲んでみると旨口で、どちらかというと濃淳な味わい。
でも、全然くどくないし、ほわ~んと気持ちよくなるような。
途中、隣のお客さんとオヤジさんのやりとりに突っ込みながら、神亀ひこ孫 大七 などなどのお燗と、
気になっていたおつまみを。

とちおの厚揚げ だ。
最初は 「とちお・・・って何だろう?」 状態だった自分。
新潟の名物の・・・と聞いて、「あーあー、あのジャンボ厚揚げのことだ!」 と分かった。
外側はカリっ、そして中は豆らしい味わいがふわっと。油っぽさも全然ないから嬉しい。
ネギと鰹節の薬味もいいけど、何もかかっていないところもンマイ!
これもつまみにピッタリだ。
ほんわ~りと香る 花垣 純米 米しずく を最後に飲みながら、
壁のよごれ、丸い明かり、野球の流れるTV、お客さん、そしてオヤジさんがいるお店をぼーっと眺める。
不思議と感じるこの統一感は、やっぱり小説という一本の筋が通っているからだろうか。
池波正太郎の仕掛け人シリーズ、一冊くらいは読んでから訪問すればよかった。
今度、読んだら再訪してみよう。
[お店情報]
アクセス:阿佐ヶ谷駅から徒歩3分
住所:杉並区阿佐ヶ谷北2?5?11
TEL:03?3339?6576
営業時間:午後6時30分~午前1時
定休日:日、祝
[飲めるお酒]
全部、純米のお酒だと思う。お燗に合うお酒がいっぱい。
神亀ひこ孫
大七
日置桜
加賀鳶
春鹿
宗玄
一ノ蔵
などなど。
今回の鯉川や弥右衛門のように、時期オススメのお酒もあるみたい。
真澄
阿佐ヶ谷、良いところですよね。夜のお散歩
が楽しみなエリアですよ。
それにしても、行ってみたいリストにどんな
お店があるのか、興味シンシン、です~