手帳には「行きたいお店リスト」の他に「また行きたいお店リスト」というものもある。

その一つの 萬屋おかげさん へ、また行く事ができた。


お店に入ると、結構お客が入っている上に、空いている席にはほとんど「予約席」の札が。
かく言う我々も予約していたのだけど、相変わらずの人気ぶりだ。
店主の神崎さんも忙しそう。

それでも顔を合わせると
「まき子さん、いらっしゃい!お久しぶりですね~」 と笑顔でしゃべりかけてくれる。
一回しか行ったことがないのに、名前を覚えてくれるとは・・・嬉しいことだ。

ココの常連さんでもある連れより先に着いてしまい、ビールを飲みながら待っている私に
「こっそりカツオあげましょうか?」と言う神崎さん。
“んじゃ、こっそりで・・・。” こういうお茶目な気配りが、また楽しい。

なーんて言っていると、タイミングよく来てしまうお連れさん。そんなもんだ。

CIMG08470002.gif

「こっそりの予定」 だったから、これは一人分。

そろそろ戻り鰹も終わりの時期で、良いのがなかなか無いみたいだけど
この日は脂の乗った美味しいモノが入った様で、自信満々に出してくれた。

ハラミの部分なんかもうまい!そして藁のイイ香りが。

それもそのはず。
わざわざ藁の火で炙ってくれるのだ。

aburi.JPG

すごいなぁ~。お酒だけでなく、やっぱり料理にもひと手間かけてくれる姿勢に感心してしまう。

そしてビールに合う、もう一品に感激!

CIMG08480003.gif

これは ハツヒモ焦がし醤油焼き という。
ハツとレバを繋いでいる部位のことだ。
これも、しっかり処理をしたり臭みを取ったり・・・と食べれる状態にするには手間がかかるんだとか。
確かに、なかなか他では見たことがない。 (あ、稲毛屋さん で見たかなぁ)

これが醤油の濃ゆい味付けにされていて、香りもいいのだけど、お口へパクっと・・・これがもう!

なんてビールに合うんでしょう!?

珍味に近いものがあるけど、キモ独特の苦味と醤油の香ばしさにビールが進む進む。
珍しくビールを2杯も飲んでしまった。本当に珍しく。それくらい旨い!


そうしてようやく日本酒へ。

常連でもあるお連れさんに従い、お酒は神崎さんにお任せ。
やっぱり常連さんは、イスに構えるどっしり感が違う。

神崎さんが最初に 「奥播磨のいいのがあるんですよ!」 と出してくれたのは

奥播磨 純米吟醸雄町 それの 8年熟成 

CIMG08500002.gif 508cf244.jpg



「奥・播・磨」 と書いていないラベルは初めて見たかも。

湯燗徳利につけて3分ほど。
ぬる燗くらいかなぁ、という所で飲んでみる。

と・・・あれ?!これが8年熟成?
もっと古酒っぽくなっているのかと思いきや、「木」のような何とも言えない奥深い味わい。

うーむ。旨すぎて、ついつい黙り込んで味わう我々。


そうして飲んでいると、自家製のイカ塩辛が勝手に出くるワケで・・・。

CIMG08530004.gif

この頃にはすでに、料理も何も言わなくても出てくる状態。
ココでは“お任せ”という怠慢状態でいるのが何とも居心地が良い。


次のお酒は、これまた山廃のおいしいやつ。

田从 5年貯蔵 山廃純米

CIMG08540003.gif

瓶のラベルの 「五」 が手書きというのも、またほのぼのしい。
毎年、手で書いて出荷しているんだろうか。

お猪口に注いだ瞬間、お酒のいい香りがふわ~っと漂ってくる。
それだけれも嬉しいのに、飲んでみると、なんとまぁコクのある味なんだろう。
とっても美味しくて、力が抜けてしまう。


その他、いつもは冷酒で飲んでいる 奈良萬 や 大信州 なんかも、
美味しくお燗でいただけるものが出てきた。

CIMG08560001.gif CIMG08610001.gif

いままで冷酒でしか飲んだことがなかったのだけど、お燗前提で選んでもらったこれらのお酒も
美味しくいただけるラインナップばかり。
こういうお酒もあるんだなぁ・・・と関心してしまう。


しかも、コレ、お燗でも平気?! と思ったのが 来福 愛山 吟醸 山廃仕込 だった。

y-raihuku.gif

来福で愛山というと、香り高くて肴なしでも全然大丈夫な冷酒・・・というイメージだったのだけど
それをお燗でいただいてみる。

んんー? 不思議な味。
いつもの、あのフワっとくる香りはほとんどない。
でも飲んだ後に鼻に抜ける感じが 「あぁ、来福だ」。 でも、お燗にしても全然くどくない。
で、後に残る口の中の感触が、サラっと消える吟醸。

うーん・・・不思議。
今まで味わったことのないお燗で面白い。


こうして楽しんだ〆は、おかげさん特製の おでん 。

CIMG08570002.gif CIMG08580003.gif

目の前にある大きなお鍋から、これまた神埼さんが、良さそうなものをよそってくれた。
暖かいおでんが体に染み渡る。


最初から最後まで、お料理もお酒もまかせっきり。
もちろんメニューを選ぶ楽しみも、ココではもちろんある。
けど、足しげく通わなくても、こんなに何も考えなくていいの?!と思うくらい、居心地が良い。


[過去のエントリ]
・2005/09/01 萬屋おかげさん (四谷) で来福・愛山

[お店情報]
アクセス:四谷駅から徒歩10分
住所:東京都新宿区四谷2?10松本館B1階(オリジン弁当そば)
電話:03?3355?8100
営業時間:平日18:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:日・祝