酒屋さんが直営しているお店を最近ちらほら見かけるようになった。
その中でも 庫裏(「くり」と読む) はとても頑張っているお店の一つ。

町田の酒屋が本店、麻布にも支店を開いている「さかや栗原」
そこの次男さんが一人で経営している。

バイトも誰もなし。
肴も本当に少量だけど、こだわりのあるものを出してくれる「日本酒バー」。
お腹が空いているなら前もって食べ物を胃に入れていった方がいいかもしれない。

実は「さかや栗原」は私がよく行く「利き酒倶楽部 さくら」の仕入先の酒屋さんなのだ。
その庫裏が、少し前に麻布から銀座に引っ越しをしてリニューアルしたと聞き、さっそく行ってみた。


ジャズが静かに流れていて、とても落ち着く雰囲気。
6人くらいの小さなカウンターに二人用のテーブルか2、3個ある程度。
とってもこぢんまりしているのは店長が一人で回せる範囲内にしているからだろう。

だから店長との会話も弾む弾む。
小(60ml)・中(120ml)・大(180ml)の3種類のグラスがあり、小1杯250円位から飲めるのも嬉しい。
少量であれば沢山の種類が飲める。


たっくさんの種類を頂いたが、その内のひとつ、「大信州 金紋錦 NAC純米吟醸 2002」をご紹介。
名称が長いだけあって(ウンチクは省く(笑))、すっきりした味なのに、どっしり感があって、でも飲みやすい。(・・・日本語下手ですみません)。
お通しの豆腐のぬか漬けがとっても合う。



今日一番面白かったのは「ラブ・フォー・ユー」。
いや、正式名は「南部美人 麗喉芳癒(らぐほうゆ、と読む)」という。
ラベルをぼかしているのは、栗原酒店のホームページの記事で、
「ラベルは来て見てからのお楽しみ」とあったので…ここでバラしてしまったらいけないでしょうと思いまして。

たまたまこの酒が出てきた時がバレンタインに近い日だったらしく、店長と酒蔵さんとで、
「ラブ・フォー・ユー(らぐほうゆ…なんとなく発音が似ている)を意識して命名したでしょう?!」
なんて言ってふざけていたらしい(笑)。

このお酒は、栗原酒店の社長さんが南部美人の酒蔵に直接申し入れ、
栗原酒店専用を一タンク作るようお願いしたそうな。
自分とこのために一タンクなんて…羨まし過ぎです。



そして最後に飲んだお酒が面白かった。
すべて麹で出来たお酒の飲み比べ。
左「南部美人 全麹仕込み allkoji」と、
右「まんさくの花 コージーズ」(オール麹だからこーじーず…なんてベタな(笑))。

「全麹仕込み」とは特殊な仕込み方法で、全て麹と水のみで造られたお酒のこと。
口に含むと、じゅわっと耳の下あたりから唾液が出てくるのが分かる。
アミノ酸たっぷり、という感じで本当に美味しい。

こんな滅多に出会えないお酒が一杯「400円ほどで」飲み比べできるなんて感動。
それ以上にそこまでこだわって酒を入れている店長は若いながらも、すごいと思う。

こんなに飲んだのに、一人3500円ほど。
落ち着いてゆっくり時間を過ごしたいときにぴったりなお店だ。

[お店情報]
最寄駅:有楽町駅または銀座駅から徒歩10分ほど
住所:中央区銀座6?4?15 トニービル2F
TEL:03-3573-8033
営業時間:17:00~2:30(土は24:30まで、祝祭日は23:30まで)
定休日:日曜

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