ここ、新宿二丁目にある、大宗寺は、大きな境内を持った神社だ。
中に入ると、立派なお地蔵さんが出迎えてくれる。少し行くと甲州街道(御苑前)で、新宿二丁目の表通りの仲通りも近いのだけれど、なんだかすごくかけはなれた感じもする。
もらってきたパンフレットによれば、このあたりにいた大宗という僧侶が建てた「大宗庵」がこの寺の前進で、1596年にだという。それから、次第に住民の進行を集めていき、徳川家康時代に現在の新宿御苑一帯を拝領していた内藤家の信望を得て菩薩寺となり、大きな閻魔大王と、脱衣婆(三途の川で、亡者の衣服をはぎ取り罪を計る老女、別名「正塚婆(しょうづかのばば)」とも言う)がある。
広く民衆から厚い信仰をうけ、お地蔵さんは夏目漱石も遊んだそうで(お地蔵さんで遊ぶって、かくれんぼとかかな?)閻魔様は「内藤新宿のお閻魔さん」、脱衣婆は「しょうずかのばあさん」として親しまれているそう。「しょうずかのばあさん」は、衣を剥ぐところから、妓楼(ぎろう、と読みます。遊女を置いて遊ばせるお店。新宿二丁目は宿場や赤線などの歴史もある)の商売神としても信仰された、といいます。
ちょうど僕が立ち入った時、おばさんがお地蔵さんにお花を挙げてた。
地獄にいる脱衣婆を商売の神様なんて、勝手だな… と思ったけど、でも信仰っていうのは、こうしておばさんがお花をあげるみたいに、生活と結びついて作られて来たもので、「この神様はご利益があります!」なんて押し付けられるものではなかったのだなあ。花をたむけるおばさんに、ここ新宿二丁目で暮らして生きて来た人たちの信仰そのものを見た気がした。
7月14日(土)~16日(月)には、ここが二丁目会の盆踊りに提供され
15日(日)16日(月)は、閻魔様や「しょうずかのばあさん」、それに涅槃図などの貴重な文化財もご開帳されるとのこと。これは、一度おがまなくては!
大宗寺
新宿区新宿2-9-2
中に入ると、立派なお地蔵さんが出迎えてくれる。少し行くと甲州街道(御苑前)で、新宿二丁目の表通りの仲通りも近いのだけれど、なんだかすごくかけはなれた感じもする。
もらってきたパンフレットによれば、このあたりにいた大宗という僧侶が建てた「大宗庵」がこの寺の前進で、1596年にだという。それから、次第に住民の進行を集めていき、徳川家康時代に現在の新宿御苑一帯を拝領していた内藤家の信望を得て菩薩寺となり、大きな閻魔大王と、脱衣婆(三途の川で、亡者の衣服をはぎ取り罪を計る老女、別名「正塚婆(しょうづかのばば)」とも言う)がある。
広く民衆から厚い信仰をうけ、お地蔵さんは夏目漱石も遊んだそうで(お地蔵さんで遊ぶって、かくれんぼとかかな?)閻魔様は「内藤新宿のお閻魔さん」、脱衣婆は「しょうずかのばあさん」として親しまれているそう。「しょうずかのばあさん」は、衣を剥ぐところから、妓楼(ぎろう、と読みます。遊女を置いて遊ばせるお店。新宿二丁目は宿場や赤線などの歴史もある)の商売神としても信仰された、といいます。
ちょうど僕が立ち入った時、おばさんがお地蔵さんにお花を挙げてた。
地獄にいる脱衣婆を商売の神様なんて、勝手だな… と思ったけど、でも信仰っていうのは、こうしておばさんがお花をあげるみたいに、生活と結びついて作られて来たもので、「この神様はご利益があります!」なんて押し付けられるものではなかったのだなあ。花をたむけるおばさんに、ここ新宿二丁目で暮らして生きて来た人たちの信仰そのものを見た気がした。
7月14日(土)~16日(月)には、ここが二丁目会の盆踊りに提供され
15日(日)16日(月)は、閻魔様や「しょうずかのばあさん」、それに涅槃図などの貴重な文化財もご開帳されるとのこと。これは、一度おがまなくては!
大宗寺
新宿区新宿2-9-2
"脱衣婆"に、中学校(?)のころ国語で出てきた"羅生門"を、10年ぶりに思い起こさせられました。
二丁目、こんなところが残ってるんですね。
近頃、古い建物や寺社にやけに惹かれてしまう私です。