苦い過去があります。
やっぱりこんな、ぐっと寒くなってきた秋のはじめのある日のこと。
散歩をしていたら、遠くから懐かしいあの声が近づいてきて。
「いーしや~~~~~きいも~~~~~~~♪」
目の前をゆっくり走っていくその軽トラを、こらもう買うしかない、と、どきどきしながら呼び止めて。
「焼き芋一つください」
そうしたら、無愛想なおじさんがぬっと顔を出してこう言いました。
「はい、一つ、500円ね」
なんやとーーー!(しかも、あんまりおいしくなかった!固かった!)

そんなことがあってから、焼き芋屋さんを見ると沸きあがってくる衝動と、ちょっと戦うことができるようになりました。
1本100円の土のついたさつま芋を買ってきて、鍋で蒸したり、レンジで焼いたり、とにかく自分でなんとかした方が、何倍もおいしいことがあるんですよ。
あの声に、煙に、香りに、雰囲気に、安易に流されちゃだめ。

ああ、でも、流されるのってすごく幸せなんやけど。
500円は普通の芋にはちと高すぎると思うけど、やっぱり寒くなったら、焼き芋屋さんで芋を買って、ほくほくしながら食べたい!

そんな私に、うってつけの焼き芋屋さんが、狛江駅の南口に止まっていました。
時間は、20時過ぎころでしたか。

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この風情!この哀愁!このあったかさ!
これぞまさしくニッポンの風景、ニッポンの焼き芋屋!
しかもこの焼き芋屋さん、なんと、測り売りなんです。
まるでお肉屋さんでお肉を買うように、こういうことができます。
「焼き芋、200円分ください」
これなら安心。

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焼き芋200円分はこちら。
ん、結構いいサイズなんじゃない?
定期が小さく見えるよ。

ほくっと割ったら中は黄金色して、ほんわかほんわか湯気が出て。
おいしくて、もう一枚写真をと思っていたのに、全部食べてしまいましたさ。
んー、食べ物がおいしい。体重計が怖い・・・。